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ドイツは鉄道での移動が便利というが、果たして本当だろうか?ミュンヘンからハンブルクまで移動するのも鉄道でOKなのか?前置きはいい。とにかく実際に検証してみよう。
例えばワールドカップ期間中、06月21日(水)にミュンヘンで、グループリーグ(C組)の「コート・ジ・ヴォワール
vs
セルビア・モンテネグロ」を観戦したとしよう。キックオフは21時だから試合が終わるのは23時。ホテルに戻る頃には深夜0時をまわっているだろうか。
そして、翌22日。次の観戦予定は、グループリーグ(E組)「チェコ共和国
vs
イタリア」。前日の試合に続いて、欧州サッカーファンが泣いて喜ぶ好カード続き。良いスケジュールの立て方だ。だが問題がある。この試合の会場はハンブルク。長距離移動が必要なのだ。しかも、試合開始は午後4時。お昼頃には着いていたい。
| A君(鉄道派) |
07時10分 ミュンヘン中央駅発(ICE820) 115.00EUR
09時22分 ヴュルツブルク中央駅着
09時28分 ヴュルツブルク中央駅発(ICE682)
12時54分 ハンブルク中央駅着
所要時間: 5時間44分
費用: 115.00EUR(2等座席利用、予約なし)
※所要時間は、鉄道でミュンヘン〜ハンブルクを移動した場合の最短ケース。
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A君は頑張って早起きし、ホテルの朝食時間よりも早くチェックアウト。朝食代を損した気分で、ミュンヘン中央駅へ。事前にネットで調べたところ、ミュンヘンからハンブルクへ移動する場合、乗り換えなしの列車よりも、ヴュルツブルクで乗り換えた方が若干早く着く。彼は、トーマスクック派ではなく、ネット検索派なのだ。とはいえ、どのICEを利用しても値段は同じ。ミュンヘン〜ハンブルク間は2等座席利用で115.00EUR也。
午前07時10分ミュンヘン中央駅からICE820号で出発。まずは2時間12分かけて乗換駅のヴュルツブルクへ向かう。朝食抜きのA君、ICEの車内販売でモーニングコーヒーとサンドイッチをお買い上げ。ヴュルツブルクでの乗り換え時間は6分。重たいスーツケースを転がして、次の列車へ移動。09時28分ICE682号でヴュルツブルク発。ミュンヘンから乗るときはすぐに座席を見つけられたのに、今度は空いてる座席を探すのに一苦労。それでも、なんとか席を見つけて腰を下ろす。ここだけでも予約しておけばよかったかな。
ヴュルツブルク出発から3時間以上が経過。ミュンヘンからはもう5時間以上も列車に揺られている。いくら車窓が綺麗だからといって、単調な景色の連続に、さすがに飽きてきたA君。
そして、ミュンヘン出発から実に、5時間44分。12時54分にハンブルク中央駅に到着。これでも最短時間を調べた結果だと自分に言い聞かせるA君。ずっと座っていたのに、心も体も何だかお疲れ気味。試合は4時から。もう1時近い。とにかくホテルへ行って荷物降ろさないと...中央駅の外に飛び出して、あたりを見回すA君。
| Bさん(飛行機派) |
08時38分 ミュンヘン中央駅発(S8線) 8.00EUR
09時17分 ミュンヘン空港ターミナル1駅着
10時10分 ミュンヘン空港発(DI7104便) 88.28EUR
11時30分 ハンブルク空港着
12時00分 ハンブルク空港バス停(空港バス) 5.00EUR
12時25分 ハンブルク中央駅前バス停
所要時間: 約3時間50分
費用: 101.28EUR(フライト費用、市内鉄道・バス含む)
[フライト費用(Spar-Tarif利用)の内訳]
航空券45.00EUR+空港使用料など43.28EUR
※この路線では時間帯により航空券25.00EURも有り。
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さて、A君と同じ試合を観戦予定のBさん。前の日は試合が終わってホテルに戻ったのは深夜0時過ぎ。だから、次の日ハンブルクへ移動といっても、睡眠と朝食は外せない。長期旅行での健康管理は重要なのだ。起床後、身支度整えてホテルの朝食ルームへ。ビュッフェスタイルの朝食をゆっくりと楽しんだ後、ホテルをチェックアウト。Sバーンに乗って、ミュンヘン空港ターミナル1へ。A君と比較するために時間を示しておこう。A君がミュンヘンを出発してから約1時間半後、Bさんの乗ったSバーンは08時38分にミュンヘン中央駅を通過。09時17分ミュンヘン空港に到着。チェックインは30分前までOKなので、次の列車でも良かったが、何が起きるか分からない。早めの行動を心がけるBさん。
インターネットでフライト予約していたBさんは、申込確認書をプリントアウトしたものと本人確認用にパスポートを見せて、カウンターでスムーズにチェックイン。割引価格(Spar-Tarif)なので、航空券+空港使用料などで、かかった費用は88.28EUR。朝早い便ならもっと安いけど、これでも全然お得とBさん。スーツケースを預けて身軽になり、セキュリティチェックを経て、出発ゲートラウンジへ。途中、まだ時間があるので売店をのぞいたり。
10時10分、Bさんの乗ったdba航空のDI7104便はミュンヘン空港を離陸。いつも、国際線では通路側を選ぶBさん。この日は短いフライトなので窓側の席をチョイス。離陸直後、眼下に広がるドイツならではの景色にちょっと感動。しばらくすると、フライトアテンダントのお姉さんやお兄さんによる、飲み物と軽食のサービス。何か得した気分。飛行時間はわずかに1時間20分。ぼーっとしているうちにシートベルト着用のアナウンス。やがて窓の向こうに広がるのはハンブルクの町並み。そしてあっという間に空港へと滑り降りる。11時30分ハンブルク空港着。
国内線なので余計な入国審査などない。すぐにスーツケースを受け取って空港の外へ。フランクフルトと違い、大きな空港ではないので迷ったりしない。ガイドブックに書いてあったエアポートエクスプレスで、ハンブルク中央駅へ。12時空港発、12時25分中央駅着。まずは近くのレストランでゆっくり昼食。中央駅の入口付近が見える窓側の席。食事も終わり、そろそろ会計と思った頃。窓の外には、疲れた顔して中央駅から出てきた日本人サッカーファンの姿を発見。昨夜、ミュンヘンのスタジアムで見かけた人だ。「ドイツの移動は鉄道が一番。欧州サッカー観戦マニアの俺が言うんだから間違いない。」とか言ってたっけ。何だかなぁ...
さて、あなたはA君派?それともBさん派?
もっとも、中にはここまで読んでみて、「こんなのは極端な例だろう」と思う人もいるだろう。しかし、Bさんの行動でお気づきのように、かなり余裕をもった設定になっている。実際には、朝早い便ならもっと安くなるし、空港の近くのホテルに泊まるなど工夫すれば時間も短縮できる(それに目的地に着いてから中央駅に行く必要はない、直接ホテルなどへ向かえばよいのだ)。ミュンヘンからベルリンやハノーファー、シュツットガルトからベルリン、ハンブルク、ニュルンベルクからベルリン、ハンブルクへ等々の場合であっても、同じように飛行機の利用が有効。ミュンヘンからベルリンへの場合ならば、もっと時間的に極端な例が作れる(笑)。だいたい、列車で4時間以上かかるところは、飛行機の方が便利と考えて差し支えない。3時間台であっても、料金や快適さの面で飛行機の方が得かもしれない。時間的にも大差ない。値段が安いだけでなく、座席が全席予約だったり、ドリンクのサービスがあるなど、飛行機なら当たり前のサービスが鉄道と比較すると際立って見えるのだ。
でも俺は鉄道パスあるし...という人もいるのでは。幸い、ジャーマンレイルパスはフレキシブルタイプ。毎日使う必要はないのだ。旅の途中、空の移動ルートを活用するのも悪くないのではないか。
何はともあれ、こうしてドイツ国内線をオススメできるようになったのも、近年の格安航空会社の発展のおかげ。ドイツ国内で利用価値が高いのは、上の例で紹介したdba航空のほか、エア・ベルリン、HLX、ジャーマンウィングスの4社。これらの航空会社はドイツと欧州他国とを結ぶ路線網も充実させている。ドイツに限らず、滞在期間中のスペインやイタリアなどへの小旅行にも利用できる。以下、順番に各航空会社のフライト予約の方法について紹介しよう。全ての航空会社にて、英語で簡単に予約できるので安心だ。

dba航空(dba Luftfahrtgesellschaft mbH)はミュンヘンを拠点として、1992年に設立された航空会社。ミュンヘンを中心に、ハンブルク、ハノーファー、ベルリン、デュッセルドルフ、ケルン・ボン、ドレスデン、シュツットガルト、ミュンスター、ブレーメン、カールスルーエ、ニュルンベルク、フランクフルトへ就航している。また、ドイツ国外でもフランスのパリ、ニース、イタリアのローマ、フィレンツェ、ロシアのモスクワ、ギリシャのアテネ、テサロニキなどへ飛んでいる。2006年には同じドイツ国内の航空会社LTUを買収、さらなる路線網の充実が期待される。dba航空はドイツ国内にて利用価値の高い航空会社だが、なぜか日本からの旅行者にはあまり知られていない。
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dba航空の予約方法
1. dba航空のページへアクセス
さっそく上の可愛らしげなバナーをクリックして、dba航空の予約ページへアクセス。右上部付近の英国国旗をクリックして、英語版のページを表示させよう。
2. フライト検索
画面に、右のような英語表記の入力画面が表示されたら、希望のフライトを探すために情報を入力。片道便だけの利用ならば「One-way
flight」を選択しよう。そうすれば、復路便の項目が消える。利用日の下にある「Exact
travel date」を選択すると、希望の利用日のみが検索されるが、「Lowest
Fare +/- 1 day」にすれば、前後の日のフライトも検索対象となる。
最後のクーポン記入欄は、初めて利用する人はクーポンを持っていないだろう。もちろん記入不要。
3. フライト選択
検索結果が下図のように表示されたら、そこから希望のフライトを探そう。
「Previous day (前日)」「Next day
(翌日)」で前後の日の便を探すこともできる。飛行機に乗るのにかかる費用は航空券代と空港使用料などの各種手数料。手数料部分は固定で、割引価格だと航空券代の部分が時間帯によって様々である。希望の時間と予算を照らして、どれにするか決めよう。
dba航空は純粋な格安航空会社ではないので、料金は「Saver
fare (割引価格)」と「Flexible fare
(フレキシブル価格)」の2種類ある。後者のフレキシブル価格とは、要するに割引前の通常料金と思って差し支えない。両者の違いは、dba航空によると以下の通り。ドタキャンの可能性があるなどの問題が特になければ、割引価格の恩恵に与ろう。
Saver fare (割引価格)
・ 割引価格で販売する座席には限りがある。
・ 払い戻し不可。
・ 別便への予約変更は可能だが手数料が発生。
Flexible fare (フレキシブル価格)
・ 満席でなければいつでも入手可。
・ 払い戻し可。
・ 手数料なしで別便への予約変更可。

4. 予約申込み
前画面で希望のフライト・価格タイプを選択して「Go
to Booking」をクリックすると、選択したフライトの詳細が表示され、その下に予約申込みフォームが表示される。下図を参考に、必要事項を記入すればOK。最後に、「運送約款・プライバシーポリシーの承諾(I
accept the terms, conditions of carriage & privacy policy.)」に関する項目にチェックを入れ、「book
now(予約する)」を押して、予約を完了させよう。
5. 予約確認書の受信
最後に、予約が無事完了すると、電子メールにて予約確認書が届く。念のため、これをプリントアウトしておこう。そして、当日空港へそのプリントアウトしたものと、本人確認のためのパスポート(パスポートを選択した場合)を持っていけば、スムーズにチェックインできる。空港へはくれぐれもチェックイン締め切り時間に遅れないように、余裕を持って出かけよう。




ジャーマンウィングス(Germanwings GmbH)は2002年に格安航空会社として設立された。ドイツにおける格安キャリアの代名詞的存在。本社はドルトムントにあり、ルフトハンザ系列ユーロウィングスの子会社にあたる。ハンブルク、ベルリン(シューネフェルト)、ケルン・ボン、シュツットガルトを中心にドイツ・欧州各地に充実した路線網を持つ。
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W杯会場都市別のドイツ国内路線網
ベルリン(シューネフェルト) →
ケルン・ボン、デュッセルドルフ、シュツットガルト、ミュンヘン
ケルン・ボン →
ベルリン、ドレスデン、ライプツィヒ、ミュンヘン
ハンブルク →
ドレスデン、ミュンヘン、シュツットガルト
ライプツィヒ → ケルン・ボン
ミュンヘン →
ベルリン、ケルン・ボン、ハンブルク
シュツットガルト →
ベルリン、ドレスデン、デュッセルドルフ、ハンブルク
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ジャーマンウィングスの予約方法
ジャーマンウィングスのホームページへアクセス。上部の各国旗の中から、英国旗をクリックして英語版のページを表示させる。すると、上で紹介したdba航空と同じようなフライト検索の画面が表示されるので、そこから検索開始(やり方は上のdba航空向けの説明参照)。検索結果から、予約したいフライトをチョイス。なお、「Free
and chargeable additional services(追加サービス)」は車椅子利用者や自転車・ゴルフバッグなどの特殊な荷物を持つ人が対象。
予約するフライトを選んで「continue(進む)」を押したら次のページへ。フライトの内容・金額を確認したら、運輸約款(GGC)に同意するということで「Concur(同意する)」にチェック。そして、初めて利用する場合は、一番下の「continue(進む)」をクリック。また、リピーターの方は前回設定したユーザー名とパスワードを利用しよう。
次ページ以降では、搭乗者の氏名、住所などや支払いのためのクレジットカード番号などを入力。dba航空と違い、数ページに分かれているので、順番に記入して先へ進もう。
(参照リンク) ジャーマンウィングスホームページ
HLXこと、ハパック・ロイド・エクスプレス社(Hapag-Lloyd
Express GmbH)は、ドイツの大手旅行会社TUIの子会社として、ジャーマンウィングスと同じ2002年に設立された。本社はハノーファー空港があるランゲンハーゲン。設立当初から格安キャリアとしての路線を歩む。旅行会社系列ということでリゾート地方面への路線が強いが、ドイツ国内路線も充実。ベルリン、ハンブルク、ハノーファー、ケルン・ボン、ミュンヘン、シュツットガルト、デュッセルドルフ、ライプツィヒ・ハレなどからドイツ及び欧州各地へ飛んでいる。「タクシー価格でのフライト」がキャッチフレーズ。時間帯・行き先によっては航空券代「0.00EUR」などのスペシャル価格が飛び出すのも魅力の一つ。
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ハパック・ロイド・エクスプレスの予約方法
上の黄色いバナーをクリックして、予約ページへアクセス。画面のレイアウトこそ違えど、申込み方法は基本的にdba航空やジャーマンウィングスと同じ。まずは、英語ページを表示させ、それでもトップページはドイツ語の予約フォームなので無視して、「booking(予約)」をクリック。すると、英語での予約画面が表示される。
まずはフライトを検索。検索結果が表示されたら、希望のフライトを選択。HLXは格安航空会社のため、航空券代は格安価格のみ。ここで表示されているのは手数料を除いた値段。中には「0.00EUR」というスペシャル価格のものもあるが、完全にタダというわけではなく、これに空港使用料などの各種手数料がかかる(それでも航空券代0.00EURは破格!)。あと、スペシャルサービス(Special
services)は、車椅子利用者や自転車・ゴルフバッグなどの特殊な荷物を持つ人が対象。必要なければチェックは不要。
フライトの選択を終えて、「Confirm selection(選択確認)」をクリックしたら、選択したフライトの詳細と予約申込みフォームが表示される。HLXの予約フォームは、とりあえず住所などの情報を入力させ、続いてクレジットカードなど支払いに関する情報を入力させる2段階方式。順番に必要事項を入力して予約を完了させよう。

エア・ベルリン(Air Berlin)は、旧西ドイツ時代の1978年に米国人実業家によってつくられた航空会社。ドイツ国内では、比較的早くに格安キャリアとしての路線を歩み始めたため、日本でも認知度が高い。ただ、ドイツ人にとってのハワイこと、マヨルカ島行きの便を中心に、格安リゾートフライトがメイン。国内線の数は少なく、国内線に強い上述のdba航空とパートナー契約を結んで補完関係を築いている。ベルリン(テーゲル)のほか、ニュルンベルク、デュッセルドルフ、イギリスのロンドン・スタンステッド、スペインのマヨルカが拠点。
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最終更新日: 2006年04月01日

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