
>> 「日本代表 vs アルゼンチン代表」観戦記
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※以下の全ての写真は、クリックすると拡大表示することができます。
昨年に続いて、今年も11月にさいたまスタジアム2002にて日本代表の親善試合を観戦する機会に恵まれた。昨年は、W杯を前にしたイタリア代表との試合で、ちょうどスタジアムのこけら落としとなる記念すべき一戦でもあった。しかし、ゴルフのバンカーのような芝は、ちょっとしたプレーですぐに剥がれ、ピッチはいたるところボコボコの状態に。W杯前にこの芝生問題がクローズアップされた試合であった。
あれから1年、W杯では日本代表の初戦となるベルギー戦、グループリーグの好カードの一つであるイングランドvsスウェーデン、そして準決勝のブラジルvsトルコの試合などの会場となったさいたまスタジアム2002。そこへ再び、新生日本代表が帰ってきた。相手は世界最強の呼び声高い南米の雄、アルゼンチンである。しかも、そのアルゼンチンの召集されたメンバー、全てヨーロッパの強豪クラブで活躍するスター選手ばかり。日本代表こそ小野、中田、稲本といった海外主力選手の召集を見送ったものの、ピッチには日本とアルゼンチンのビッグネームが出そろった。
平日夜開催、しかもヨーロッパなどとは異なり、テレビのゴールデンタイムにあわせて7時20分キックオフ。本来なら7時のところが、ギリギリ7時20分開始が限界というところか。また終電などの問題も考えると、やはりチャンピオンズリーグのような8時45分キックオフは日本では難しいのだろう。というわけで、昨年問題になったのが、仕事帰りに急いでスタジアムに駆けつける社会人サポーターによる浦和美園駅の混雑。しかし、今年は昨年の教訓、さらにはW杯時のセキュリティチェックの長蛇の列の経験から、客の出足は早く、私も無理して6時半くらいにはスタジアムに向かったがその頃にはかなりの人で、スタジアムへ向かう道は賑わっていた。もちろんダフ屋の方々もかなりおり、さらに驚いたのは、パチモンのユニ・レプリカを売る人々がとても多かったことである。以前もこうしたパチモンのユニを売っている怪しげな外国人や日本人の姿はちらほら見かけたものだが、そんなに数は多くなかった。しかし、さいたまスタジアムの場合、国立などとは違って最寄り駅が一つしかないので、そこからスタジアムへ向かう一つの通りにそうした業者が集中するからかもしれないが、とにかく多い。W杯バブル健在である。
そうした風景を後目に、相変わらず遠いスタジアムまでの道のりをとことこ歩くこと15分。スタジアムに到着。今回はバックスタンドではあるものの、その中央、本当にど真ん中のしかもかなり前の列という良席に座らせて頂く機会を得ており、いざその座席へ。視界の両側広がるピッチ、そしてサッカー専用ならではの、そのピッチとの近さ。素晴らしいの一言!いったん席を立ち、軽く腹ごしらえなどしていると、しばらくして選手のウォームアップがスタート。ジャージを着た日本代表が登場。まずは観客席へのご挨拶、そしてランニング開始。それから遅れること数分、今度は敵方であるアルゼンチン代表の姿がオーロラヴィジョンに映し出され、場内どよめく。アルゼンチン代表のピッチ入り。ヴェロン、クレスポ、C.ロペス、サネッティなどのスター選手がすぐに視界に入る。さらに控え組と思われる面々にも、サヴィオラ、キリ・ゴンザレス、プラセンテなどのお馴染みのメンバー。
◆ ウォームアップ
ウォームアップが開始されると、観客席にもだいぶ人が集まりはじめ、ゴール裏の応援もスタート。日本の大きな国旗が広げられるなど、徐々に盛り上がりをみせはじめる。ランニングやストレッチを終えた後、スタメン組はピッチを広く使ってパス回しやシュートなどの練習を軽く展開。これは両チーム同じ。一方の控え組は、こちらも両チームとも円を作ってパスまわし、真ん中の選手がパスカットに走り回る簡単なゲーム形式。日本代表では、ゴン中山が控え組の中心となって盛り上げており、アレックスらがそれに続く。アルゼンチン側では、キリ・ゴンザレス、サヴィオラ、ソラリらのとても控えとは思えないメンバーが同じように円を作ってボールをまわしている。プラセンテもこの控え組の輪に加わっている。
さらにセンターライン上では、審判団の3人がランニングやストレッチなどを念入りに行っている。以前、主審は一試合にだいたい10キロくらいの距離を走ることになる、というのを聞いたことがあるが、彼らにとっても90分の試合を裁くというのはかなりハードな"スポーツ"である。遠くにいて、ファウルかシュミレーションか分からず、それでも2枚目のイエローカードを出して退場にしてしまうような主審や、オフサイドでもないのに旗を上げて物議を醸す副審では、国際試合の審判など務まるはずがない。というわけで、念には念をと、何度もストレッチ体操をする審判3人組。いろいろなストレッチパターンを持っていることにビックリ。最初にランニングでこっちへ走ってきた時には手を振るサービスも。

(左)ウォームアップのため選手登場、(中央)ご挨拶、(右)アップ中の高原

(左)アップ中のソリン&ヴェロン、(中央)アップ中のスタメン攻撃陣、(右)控え組のプラセンテ

(左)股間をおさえるプラセンテ、(中央)サビオラいじめ、(右)アップ中のキロガ

審判団も準備運動
◆ 選手紹介
ウォームアップ後、選手はいったん控え室へ。そしてスタジアムではスタメン発表。アルゼンチン代表の名前が一人一人紹介されるたびに盛り上がるスタジアム。よく、敵チームにはブーイングするのが当然、とか、日本のスタジアムの雰囲気を嘆くなどの声が聞こえるが、それは欧州・南米スタンダードに立った話。ブーイングありの殺伐とした雰囲気を楽しみたければ、ヨーロッパに行けばよい。女子供も多い平和的な雰囲気の埼玉スタジアムにそれを求めるのは酷というもの。私は割り切って日本のこの雰囲気を楽しむ。ヴェロン、クレスポ、C.ロペスなどのスター選手の名前が紹介されるたびにどよめくスタジアム。控え選手の紹介でもその雰囲気は維持され、サヴィオラやプラセンテの紹介にも歓声が。ただ、パブロ・ソリンへの歓声が少ないのは嘆かわしい。彼こそ、アルゼンチン代表の隠れた中盤の要。
日本代表の紹介では、海外組の中村&鈴木の他、控えとして紹介された地元レッズの山田&坪井の時に大きな盛り上がりをみせる。すなわち、自分の周りはさいたま市民ばかりだなと気づかされる。またこの日、母親の死去にともない緊急帰国したジーコ代表監督に代わって、監督代行として指揮を執ることになった山本昌邦氏が紹介されるとサポーターからも一際大きな声援が。ジーコがベンチにいないというハンディキャップをみんなで乗り越えようとする、秋田の言葉を借りれば「ジーコのお母さんのためにも勝利する」という意気込みが感じられた。

オーロラヴィジョンにて紹介されるアルゼンチンのスター選手たち

オーロラヴィジョンにて紹介される我らが日本代表の選手たち

キリンチャレンジカップ2002
「日本代表vsアルゼンチン代表」
◆ 選手入場、整列、両国国歌斉唱
ウォームアップからスタメン紹介、そして選手入場までの大会進行というのは意外と早く感じられるもので、あっというまに選手入場へと緊張感の高まりが感じられる雰囲気に。もっとも、時間があいてしまっては、選手にとってはウォームアップであたためた体が冷えてしまうわけで、いったん控え室に戻った選手達は、とっとと入場である。
FIFAのフェアプレイ旗を先頭に審判団、そして両チームの選手が入場。私は新しいフィルムを入れたカメラをかまえて選手の登場シーンを写真におさめようとした。しかし、鈍い音。そう、不覚にもフィルムがきちんと入っていなかったのだ。あわてて、別のフィルムを入れ直し、再度スタンバイ。整列し、日本代表が国歌を斉唱するシーンを撮る。本日の日本の国歌斉唱はゴスペラーズ。
その後、両チームごとに試合前の集合写真の撮影。私のいるバックスタンド側からだと、選手の背中が見える格好。本邦初公開、記念撮影の裏側は以下の2枚の写真!

選手入場、整列、両国国歌斉唱

記念撮影の裏側!

円陣組んで気合い入れます。
◆ 試合開始、そして前半
試合開始、前半は司令塔・中村がパスを散らし、高原&鈴木の2トップがドリブルで持ち込んでチャンスを作ろうとするが決定的なシーンは高原のミドルくらいか。もっとも鈴木が前半かなりハッスルしており、ベルギーでの成長ぶりを垣間見る。一方のアルゼンチン代表は、中心選手であるヴェロンの正確なパスが攻撃の起点となるが、彼がボールを持つと日本の選手が複数、チェックに駆けつけるため、彼個人でそれを打開するのは困難で、サイドに散らすことに。そこで活躍したのは右サイドのオルテガ、オルテガは何度も右サイドをドリブルで駆け上がり、強引に中西を抜き去ろうとするが、そこは相変わらずのひとりよがりのドリブラー。結局どこかでディフェンスの網にひっかかるのがオチ。またその際、ダイビングしてファウルをもらうという彼のお家芸もみられず。結局、両チーム無得点のまま前半終了。

(左)中田浩二、(右)中村俊輔

(左)壁を作る中村&中西、(右)そしてヴェロンのフリーキック

(左)ヴェロンvs中田浩二、(中央)オルテガにつく中西、(右)オルテガの髪がやたらなびく!

(左)ヴェロンの周りで何が起こる、(中央)競り合う中田とサネッティ、(左)中村俊輔と地を這うキロガ

(左、中央)ハヴィエル・サネッティ、(右)ファン・セバスティアン・ヴェロン

(左)ヴェロンと中田浩二の足上げ大会、(中央)競り合ってます、(中央)高原につくキロガ

(左)オルテガのドリブルが始まる!?、(右)小笠原vsソリン

前半が終了しました。
(→ 「日本代表vsアルゼンチン代表」観戦記後半編はコチラ)
最終更新日: 2002年11月23日
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