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ミヒャエル・バラック 選手、無断転載禁止

HOME > ドイツ代表 > ドイツ代表選手紹介 > [EURO2004]そろそろ誰が呼ばれるのか考えようじゃないか会議

 2004年も、代表レベルでは2月18日に行われたクロアチアとの新年最初のテストマッチでもっていよいよ幕開け。今後は引き続き、来るEURO2004本大会に向けてテストマッチを重ねていくことになるドイツ代表だが、果たして最終的にポルトガルの地へと旅立つドイツ代表23人のメンバーは誰になるのか?そろそろそんなこと、考える時期に入っているようだ。
 ルディ・フェラー監督&ミヒャエル・スキッベコーチの現体制がスタートしたのは、2000年夏。その後、日韓W杯を経て現在に至っている。その間、多くの選手が入れ替わり立ち替わり代表メンバーに招集されているが、確固たる背番号でもって後世に名を残すのは、2つの国際大会の代表選手に限られる。すなわち、W杯であり欧州選手権である。既にフェラー監督は、日韓W杯の人選というものを一度経験した。したがって、今回のEURO2004に向けた代表選考、それにより選ばれたメンバーは、いわば「第2次フェラー政権」といえる。「内閣」に例えれば、あの日韓W杯から早2年。どんな「改造内閣」が誕生するのか、もっぱらファンの関心はそこにあるはずだ。
 というわけで、本コラムでは、EURO2004を前にしてどんな代表選考が行われるのか、誰と誰が当落線上で争っているのか、ぶっちゃけ最終的に残るのは誰なのか、そんなことをあれこれ考えてみたい。また、そういう話題を持ち出すことで、自分自身も含めて、今後のテストマッチを楽しむ材料になれば幸いだ。

1. まず日韓W杯メンバーを振り返る。

 それでは、最初は復習ということで、「第1次フェラー政権」を思い出してみよう。日韓W杯に招集された23人のメンバーは以下の通りである。ちなみに、これは拙サイトの「ドイツ代表ニュース」過去ログからのコピペで、カッコ内のチーム名は当時のものである。

日韓W杯ドイツ代表23選手
GK:
01. オリバー・カーン(バイエルン・ミュンヘン)
12. イェンス・レーマン(ボルシア・ドルトムント)
23. ハンス=ヨルグ・ブット(バイヤー・レバークーゼン)
DF:
02. トーマス・リンケ(バイエルン・ミュンヘン)
03. マルコ・レーマー(ヘルタ・ベルリン)
クリスティアン・ヴェアンス(ボルシア・ドルトムント)
 ※04. フランク・バウマン(ヴェルダー・ブレーメン)を追加召集
06. クリスティアン・ツィーゲ(トットナム・ホットスパー)
15. セバスティアン・ケール(ボルシア・ドルトムント)
ヨルグ・ハインリッヒ(ボルシア・ドルトムント)
 ※18. ヨルグ・ベーメ(FCシャルケ04)を追加召集(ケガのため途中帰国)
21. クリストフ・メツェルダー(ボルシア・ドルトムント)
MF:
05. カルステン・ラメロウ(バイヤー・レバークーゼン)
08. ディトマール・ハマン(FCリヴァプール)
セバスティアン・ダイスラー(ヘルタ・ベルリン)
 ※10. ラルス・リッケン(ボルシア・ドルトムント)を追加召集
13. ミヒャエル・バラック(バイヤー・レバークーゼン)
16. イェンス・イェレミース(バイエルン・ミュンヘン)
19. ベルント・シュナイダー(バイヤー・レバークーゼン)
22. トルステン・フリングス(ヴェルダー・ブレーメン)
FW:
07. オリヴァー・ノイヴィル(バイヤー・レバークーゼン)
09. カルステン・ヤンカー(バイエルン・ミュンヘン)
11. ミロスラフ・クローゼ(1.FCカイザースラウテルン)
14. ゲラルド・アザモア(FCシャルケ04)
17. マルコ・ボーデ(ヴェルダー・ブレーメン)
20. オリヴァー・ビアホフ(ASモナコ)

 これを見て、ぱっと思うこと。「懐かしいなぁ、もう2年も経ったのかぁ」といったところか。それを感じさせるのが、ビアホフやボーデの現役引退であり、リンケの代表引退、ヤンカーのイタリア移籍(?)である。また最近ではめっきり代表に呼ばれなくなってしまった選手も多い。
 具体的には、この中で先日のクロアチア戦に呼ばれたのは、23人中13人である。では、残りの10人について理由を挙げてみる。GKブットはキーパーの招集2名に抑えたため、メツェルダーはケガ。リンケ、ビアホフ、ボーデは代表から引退(後2者は現役引退)。それ以外のベーメ、ツィーゲ、リッケン、アザモア、ヤンカーについてはケガなどの理由以外にも他の選手の台頭などにより代表から外されつつある傾向だ。
 こう見ると、日韓メンバーでクロアチア戦にも招集されて今も代表に名を連ねている13人+ブットやメツェルダーを固定と考えると、少なくとも8の新規ポストがあると考えられる。それに加えてメッツェが今後ケガから完全に立ち直ることができるのか、また別の選手がコンディションを落とすのでは?といった理由から、だいたい約10のポストについては日韓メンバー以外から選出されて全然おかしくないと筆者は考えている。

2. EURO2000メンバーから日韓W杯メンバーへの変遷

 では、日韓W杯メンバーから何人が生き残り、また何人のフレッシュな顔ぶれがEURO2004メンバーの中に入ってくるのか。その参考に、日韓W杯のメンバーと、その一つ前であるEURO2000の時のメンバーを比較してみよう。そこでは、やはり実に13名もの選手が継続して招集されていることが分かる。さらに、ノヴォトニー、ショル、ダイスラーといったケガさえなければ最有力候補だったと言われるメンバーを考慮すれば、それはフェラー監督が就任当時に語ったスタンスそのものだと分かる。つまり、「ドイツ代表がEURO2000で負けたのは選手の能力によるものではない。選考された個々の選手の能力は優れていく。それをチームとしてどう高めていくかが問題だ」という持論が、EURO2000後、2年経っても揺らぐことはなかったのである。とはいえ、これはやや極端な例であるので、実際にはもう少し入れ替わりが起きてもおかしくない。それでもだいたい半分くらいの入れ替わりというのが一つのラインであろうか。

EURO2000ドイツ代表22選手
GK:
1. オリヴァー・カーン (バイエルン・ミュンヘン) ★※
12. イェンス・レーマン (ボルシア・ドルトムント) ★※
22. ハンス・ヨルグ・ブット (ハンブルガーSV) ★※
DF:
2. マルクス・バッベル (バイエルン・ミュンヘン)
3. マルコ・レーマー (ヘルタ・ベルリン) ★※
4. トーマス・リンケ (バイエルン・ミュンヘン) ★
6. イェンス・ノヴォトニー (バイヤー・レバークーゼン) ☆
10. ローター・マテウス (NYメトロスターズ)
MF:
7. メーメット・ショル (バイエルン・ミュンヘン) ☆
8. トーマス・ヘスラー (カールスルーエSC)
13. ミヒャエル・バラック (バイヤー・レバークーゼン) ★※
14. ディトマール・ハマン (FCリヴァプール) ★
15. ダリウス・ヴォシュツ (ヘルタ・ベルリン)
16. イェンス・イェレミース (バイエルン・ミュンヘン) ★※
17. クリスティアン・ツィーゲ (FCミドルスブラ) ★
18. セバスティアン・ダイスラー (ヘルタ・ベルリン) ☆
21. カルステン・ラメロウ (バイヤー・レバークーゼン) ★
FW:
5. マルコ・ボーデ (ヴェルダー・ブレーメン) ★
9. ウルフ・キルステン (バイヤー・レバークーゼン)
11. パウロ・ロベルト・リンク (バイヤー・レバークーゼン)
19. カルステン・ヤンカー (バイエルン・ミュンヘン) ★
20. オリヴァー・ビアホフ (ACミラン) ★※
・ ★は日韓W杯招集メンバーを示す。
・ ☆は日韓W杯招集メンバーの有力候補だったがケガのため辞退した選手を示す。
・ ※はEURO2000から背番号すら変わっていない選手を示す。

3. とりあえず誰が当確なの?〜GK編〜
 
 それでは、EURO2004のメンバーについてポジション別に具体的に見てみよう。まずは、簡単なところということでGKからだ。このGKについては、カーンとレーマンが入ることはまず堅いだろう。カーンが絶対的守護神であることには変わりない。そしてレーマンについても、テストマッチの場合はGK2名招集が基本だが(3人呼んでも選手にとって時間の無駄)、この間ずっと呼ばれているレーマンに対する首脳陣の信頼は厚いと考えられる。本大会ではGKが3人選ばれることを考えれば、第2GKでなくとも第3GKまでに入ってくることは間違いない。そこで問題になるのが、カーンに対するもう一人の控えGKである。おそらく候補としては、日韓W杯のブット、その時涙を呑んだ"焼きソーセージ"ロスト、そして"連続無失点イケメン野郎"ヒルデブラントである。
 確かに、記録としては失点を一桁におさえてブンデスリーガ前半戦を折り返したというのは驚異的である。しかし、失点阻止についてはDFによる貢献も大きいので、一概にヒルデブラントが一番と結論づけるのは難しい。かといって、一つの指標として「Kicker」誌の平均採点を持ち出しても、3人とも高得点をキープしており、甲乙つけがたい。こうなると最後はゼップ・マイヤーのお眼鏡にかなった奴が選ばれるといっても差し支えない。というのも、第3GKなどというのはある意味"名誉職"である。まずもって出番は来ないのであり、ならば実力のどうこうよりもチームの雰囲気に合う奴の方がいいだろう。あーだーこーだー文句言う可能性がある奴なんか、マイヤーが採りたいとは思わないはずだ。そう考えると、候補としては若手、もしくは既に代表に溶け込めている奴といったところに候補が絞られる。ただそれ以上については、マイヤーの好みの問題なのかもしれない。選ばれたって選ばれなくたって、所詮はカーンの控え。割り切って考える必要がある。なお、日韓W杯の第3GK選考でもってマイヤー氏との確執が報じられたフランク・ロストだが、2003年にはカーンの代役として2試合に出場していることを明記しておく。

GK(3):
オリヴァー・カーン (FCバイエルン・ミュンヘン) ◎
イェンス・レーマン (FCアーセナル) ◎
ハンス=ヨルグ・ブット(バイヤー・レバークーゼン) ▲
フランク・ロスト(FCシャルケ04) △
ティモ・ヒルデブラント(VfBシュツットガルト) △

4. とりあえず誰が当確なの?〜DF編〜

 次にDFだ。お気づきの方も多いと思うが、ドイツ代表は親善試合こそ4バックを模索し続けているが、EURO2004ではほとんど全ての試合で3バックを採用している。唯一4バックを採用したのが、9月の最初に行われたアウェーでのアイスランド戦だったが、この試合は苦しい展開の中で0-0のスコアレスに終わっている。
 脱3バックということで、親善試合では4バックを積極的に試しているが、予選で見る限り3バックというのは引き分け以上の結果が求められる時に常に必要なオプションとして使われる可能性が高い。そしてその4バック、3バックのいずれにおいてもフェラー監督が重視しているのが、センターバックのノヴォトニー、ヴェアンスであり、4バックの際には右サイドバックへ入るフリードリッヒである。この3人については、ケガなどのアクシデントが無い限り、スタメンで起用される可能性が高いだろう。したがって問題になるのは、4バックの際の左サイドバックのレギュラー選手であり、控えとなる選手たちである。

2003年6月〜2004年2月 DFの起用方法(スタメンから)
ラーム、ノヴォトニー、ヴェアンス、フリードリヒ (2/18対クロアチア、4バック)
ヒンケル、ノヴォトニー、ヴェアンス、フリードリヒ (11/15対フランス、4バック)
ヴェアンス、ラメロウ、フリードリッヒ (10/11対アイスランド、3バック)
 ※ただし左サイドにラーン、右サイドにヒンケルが1列高い位置のサイドハーフとして入っている。
ヴェアンス、ラメロウ、レーマー  (9/10対スコットランド、3バック)
 ※ただし左サイドにラウ、右サイドにフリードリヒが1列高い位置のサイドハーフとして入っている。
ラーン、バウマン、ヴェアンス、フリードリヒ (9/6対アイスランド、4バック)
ラウ、バウマン、ヴェアンス、ヒンケル (8/20対イタリア、4バック)
ヴェアンス、ラメロウ、フリードリッヒ (6/11対フェロー諸島、3バック)
 ※ただしラウが左サイドハーフの位置に入っている(右は通常からMFのフライヤー)。
ヴェアンス、ラメロウ、フリードリッヒ (6/7対スコットランド、3バック)
 ※ただしラウが左サイドハーフの位置に入っている(右は通常からMFのフリングス)。
ラウ、バウマン、ヴェアンス、フリードリヒ (6/1対カナダ、4バック)

 懸案の左サイドバックについては、2003年最初の代表戦である対スペイン戦でデビューしたトビアス・ラウが定着しつつあった。とりわけ、9月にドルトムントで行われたEURO予選のスコットランドとの大一番では、高いパフォーマンスを見せた。しかし、その後ケガにしてしまい、残りの代表戦では、他の選手をテストする余地が生まれてしまった。その中で、左サイドバックのポジションを試されたがヒンケル、ラームという2人のシュツットガルト所属の若手選手である。このうち、ヒンケルについては、右も左もこなせるということで、控えにはもってこいなので本大会にも招集される可能性が高いと筆者は考えている。一方で、ラームについては、2004年2月に行われたクロアチア戦でスタメンとして代表デビューを飾った。今後は、ラウのケガの回復状況と、ラームのアピールがこのポジション争いの焦点になるだろう。次に、CFなどの控え選手についてだが、W杯にも名を連ね、2003年も5試合に出場しているレーマーがDF専属の控え選手として入るだろう。それ以外については、右サイドバックの控えとしてハートマンなどが挙げられるが、とりあえずはヒンケルで十分だろう。また3バックの時にはセンターバックが3人必要になるが、この部分の控えについては、日韓W杯以降すっかりおなじみのラメロウや、またバウマンあたりといったボランチとしてMF登録される選手で補えるだろう。
 また、このポジションではケガのため長らく代表から離れているメツェルダーの存在も気になるところである。ただし、これについてはケガの回復状況がどうなるか分からないので、全くもって不明である。

DF(約6人):
アルネ・フリードリヒ (ヘルタ・ベルリン) ◎
イェンス・ノヴォトニー (バイヤー・レバークーゼン) ◎
クリスティアン・ヴェアンス (ボルシア・ドルトムント) ◎
クリスティアン・ツィーゲ(トットナム・ホットスパー) ×
クリストフ・メツェルダー(ボルシア・ドルトムント) ?
マルコ・レーマー(ヘルタ・ベルリン) ○
ミヒャエル・ハートマン(ヘルタ・ベルリン) ×
トビアス・ラウ(バイエルン・ミュンヘン) △
アンドレアス・ヒンケル(VfBシュツットガルト) ○
フィリップ・ラーム(VfBシュツットガルト) △

5. とりあえず誰が当確なの?〜MF編〜

 つづいて中盤である。ここは選手層が厚く、起用法も毎回流動的なので、レギュラーメンバーをきちんと答えるのは他のポジションに比べて難しい。基本的には、4バックの際は、ダブルボランチの形で2人の守備的な選手が入り、さらに1列前に攻撃的な選手が2人入るケースが多い。また、3バックの場合は、ワンボランチで、2人のサイドハーフがいて、さらに1列前に攻撃的な選手が2人入るケースが多い。
 そこでまず守備的MF、特にボランチができる選手について、これはずばりラメロウ、バウマン、ハマン、ケール、イェレミースの4人。この中でレギュラーとして出られるのは1、2人。個人的には、ラメロウ、バウマンはレギュラーをとれる能力があるだけでなく、センターバックの控えとしても使えるので招集される可能性が極めて高いと考えている。中距離砲を持つハマンやユーティリティーなケール、そして強靱なスタミナを持つイェレミースは、いずれも重宝される選手だが、他のポジションとの人数調整を待つ必要がありそうだ。
 次に、サイドでプレーできる職人選手について。こちらは、右サイドについてはフライヤーとシュナイダー、左サイドではラーンが挙げられる。ラーンについては、懸案の4バック時の左サイドバックについても担当可能なので招集される可能性がある。また3バックの時は中盤の左として攻撃参加が期待できるだろう。一方、右については、快速が持ち味のフライヤーがいる。彼は場合によっては左もできる器用な選手だ。またシュナイダーについては、サイドだけでなく司令塔としても活躍でき、フリーキックも蹴れる選手である。こちらもおさえておきたい。そして攻撃のカギになる選手といえば、やはりバラック、フリングスだろう。いずれも、司令塔でも、やや下がり気味のセントラルMFでも何でも使える選手である。

2003年6月〜2004年2月 MFの起用方法(スタメンから)
(2/18対クロアチア) バウマンとハマンが守備的MF、攻撃的MFはフリングスとシュナイダー、シュナイダーが右サイドのウィンガーに近いポジションでフリングスはセンターといった感じで2列目が右に偏っていたので、バウマンが左サイドに寄りながら守備。
(11/15対フランス) バウマンとイェレミースによるダブルボランチ、司令塔の位置にバラック。右サイドのウィンガーとしてシュナイダー。
(10/11対アイスランド) 3バックのためラーンとヒンケルが1列上がり、ダブルボランチではなくバウマンによるワンボランチ、シュナイダーは右サイドよりで攻撃的MFに入り、バラックは逆に中央かやや左より。
(9/10対スコットランド) 3バックのためラウとフリードリヒが1列上がり、バウマンのワンボランチ。攻撃的MFは右にシュナイダー、左にバラックだが、シュナイダーは司令塔として1.5列目で自由にプレーし、バラックはセントラルMFとして2列目後方からチャンスをうかがう。
(9/6対アイスランド) 中盤横一列に、ケール、ラメロウ、シュナイダーが並び、1.5列目に司令塔としてバラック。
(8/20対イタリア) ダブルボランチとして左にラメロウ、右にイェレミース。シュナイダーが右サイド、左サイドにフライヤー。
(6/11対フェロー諸島) 左ケール、右イェレミースのダブルボランチ。サイドハーフとして左にラウ、右にフライヤー。1.5列目の司令塔の位置にシュナイダー。
(6/7対スコットランド) イェレミースのワンボランチ。サイドハーフとして左にラウ、右にフリングス。攻撃的MFとして左にバラック、右にシュナイダー。
(6/1対カナダ) 左ケール、右ラメロウのダブルボランチ。フリングスが攻撃的MFとして真ん中に入り、右サイドのウィンガーのような位置にシュナイダーが張る格好。

 以上からMFとして招集が予想される選手は以下の通り。前述のようにこのポジションについては、人数が流動的なので、他のポジションとの調整が必要である。ただし、ラメロウ、バウマン、フライヤー、バラックといった選手の招集はほぼ確実といえそうだ。またケガ明けのフリングスやハマンについても調子に問題がなければ、今後数回のテストマッチを経て代表に招集されるだろう。シュナイダーについても同様である。一方で、ケールやイェレミースあたりは何ともいえない。また、リーガで好調を維持しているエルンストは、代表にもちょくちょく呼ばれるようになったが、さほど活躍の機会を与えられず、良いアピールを行えていないのが残念である。さらに、2003年秋に代表戦復活を成し遂げたが、その後もケガや精神的な病に苦しんでいるダイスラーについては、今後の動向が気になるところだ。

MF(約9人):

カルステン・ラメロウ (バイヤー・レバークーゼン) ◎
フランク・バウマン (ヴェルダー・ブレーメン) ◎
パウル・フライヤー (VfLボーフム) ◎
トルステン・フリングス (ボルシア・ドルトムント) ○
ミヒャエル・バラック (FCバイエルン・ミュンヘン) ◎
ベルント・シュナイダー (バイヤー・レバークーゼン) ○
イェンス・イェレミース (バイエルン・ミュンヘン) △
セバスティアン・ケール (ボルシア・ドルトムント) △
ディトマール・ハマン(FCリヴァプール) ○
セバスティアン・ダイスラー(バイエルン・ミュンヘン) ?
クリスティアン・ラーン(ハンブルガーSV) ○
ダニエル・ビアロフカ(バイヤー・レバークーゼン) ×
ファビアン・エルンスト(ヴェルダー・ブレーメン) ▲
ティム・ボロウスキ(ヴェルダー・ブレーメン) ×
ハンノ・バリッチ(バイヤー・レバークーゼン) ×

6. とりあえず誰が当確なの?〜FW編〜

 
最後にFW。この2トップに関しては、「クゥラニー、クローゼ」のコンビが2006年にもつながる形としてフェラー監督には重視されることと思う。またEURO予選後半で見られた「クゥラニー、ボビッチ」のペアも十分利用される可能性がある。よって、このクゥラニー、クローゼ、ボビッチは代表に招集される可能性が高い。

2003年6月〜2004年2月 FWの起用方法(スタメンから)
クゥラニー、クローゼ (2/18対クロアチア)
クゥラニー、ボビッチ (11/15対フランス)
クゥラニー、ボビッチ (10/11対アイスランド)
クゥラニー、ボビッチ (9/10対スコットランド)
クローゼ、ノイヴィル (9/6対アイスランド)
ボビッチ、ノイヴィル (8/20対イタリア)
ノイヴィル、ボビッチ (6/11対フェロー諸島)
クローゼ、ボビッチ (6/7対スコットランド)
ラウト、ボビッチ (6/1対カナダ)

 では控え選手は誰かといえば、こちらも過去の招集メンバーを見れば、ノイヴィルとラウトで落ち着くだろう。リーガで活躍するドイツ人ストライカーとして、マックスやブルダリッチあたりの名前も出てきそうだが、特に招集の必要はないと見るべきだ。むしろ問題になるのは、ラウトとノイヴィルが両方とも選ばれるのか?ということ。過去の招集実績を見るとFW登録選手は5〜6人だが、登録を5人に絞り、さらにフライヤーをFW登録にして数を抑え、その分激戦区の中盤の層を厚くする可能性もある。このあたりについては、監督の好みであるが、これまでのフェラー監督の招集を見る限りは、クゥラニー、クローゼ、ボビッチ、ノイヴィル、ラウトで無難に落ち着くのではないだろうか。

FW(5人):
ミロスラフ・クローゼ (1.FCカイザースラウテルン) ◎
ケヴィン・クゥラニー (VfBシュツットガルト) ◎
フレディ・ボビッチ (ヘルタ・ベルリン) ◎
オリヴァー・ノイヴィル(バイヤー・レバークーゼン) ○
ベンヤミン・ラウト(1860ミュンヘン) ○
マルティン・マックス(ハンザ・ロストック) ×

7. ずばり管理人が予想するEURO2004に向けたドイツ代表23選手は?

 では、これまでの話を総合して、ずばり管理人が予想する23人は誰なのか。以下に列挙してみたいと思う。ただし、一部は迷うところもあり、またケガからの回復具合などが見極めにくい選手がいることも事実だ。繰り返しも多くなるので、ざっと見ていけば、GK部門についてはカーンとレーマンはアクシデントなどがなければ不動。第3GKについては、今後選考のための機会が親善試合などで設けられるだろう。
 DFについては、6人登録を想定した(バウマンがDF登録されていることがよくあるが、実際にはボランチで起用されると考えている)。この中で一番不確実なのはラウのケガであり、またメツェルダーについても無視できない存在である。とはいえ、懸案の左サイドを除けば、フリードリッヒ、ノヴォトニー、ヴェアンスのスタメン組とレーマーとヒンケルという控え組はほぼ不動だろう。ラウの状況によってはラーム起用も十分有り得る。
 MFについては、9人登録を想定。上6人は不動と考えているが、ハマン、ラーン、イェレミース、ケールについては、この中から3人の選手のみが選考されると考えている。個人的にはイェレミースとケールのどちらかを切らないと人数オーバーではないかと思う。
 FWについては、5人登録を想定。クローゼ、クゥラニー、ボビッチは確実だが、バックアップの層が薄いのが決定的に気がかり。他のポジションに比べて競争のレベルが低いのは、決して好調とはいえないノイヴィル大帝がコンスタントに代表入りを果たしてることからも伺える。かといって、U21からの昇格などで若返りということも、クゥラニー&ラウトが既にその目的を果たしている以上、今更必要はないだろう。というわけで、無難にこの5人が選ばれそうだ。ただし、ノイヴィルについては、ウィンガー的な仕事のために彼を起用するのであれば、シュナイダーやフライヤーといった選手と仕事が被るので、中盤の人数合わせの煽りを受ける可能性が否定できなくもない。
 最後に全体としてみると、★印は日韓W杯メンバーを示しているが、これがだいたい11〜12人入ると考えている。逆に新メンバーも11、12人、つまり半分はW杯から入れ替わりがあるのではないかと踏んでいる。それでもヴェアンスやノヴォトニーはW杯の時も代表入りが内定していた選手である。こうした選手を除けば、だいたい最初に書いたように10人くらいの新しい選手が入り、一応の若返り、2006年につながるチーム刷新は果たせそうだ。

管理人の予想するEURO2004に向けたドイツ代表23選手
GK(3人):
オリヴァー・カーン (FCバイエルン・ミュンヘン)★
イェンス・レーマン (FCアーセナル)★
フランク・ロスト(FCシャルケ04)★ or ティモ・ヒルデブラント(VfBシュツットガルト)
DF(6人):
アルネ・フリードリヒ (ヘルタ・ベルリン)
イェンス・ノヴォトニー (バイヤー・レバークーゼン)
クリスティアン・ヴェアンス (ボルシア・ドルトムント)
マルコ・レーマー(ヘルタ・ベルリン)
トビアス・ラウ(バイエルン・ミュンヘン)
アンドレアス・ヒンケル(VfBシュツットガルト)
MF(9人):
カルステン・ラメロウ (バイヤー・レバークーゼン)★
フランク・バウマン (ヴェルダー・ブレーメン)★
パウル・フライヤー (VfLボーフム)
トルステン・フリングス (ボルシア・ドルトムント)★
ミヒャエル・バラック (FCバイエルン・ミュンヘン)★
ベルント・シュナイダー (バイヤー・レバークーゼン)★
ディトマール・ハマン(FCリヴァプール)★
クリスティアン・ラーン(ハンブルガーSV)
イェンス・イェレミース (B・ミュンヘン)★ or セバスティアン・ケール (B・ドルトムント)★
FW(5人):
ミロスラフ・クローゼ (1.FCカイザースラウテルン)★
ケヴィン・クゥラニー (VfBシュツットガルト)
フレディ・ボビッチ (ヘルタ・ベルリン)
オリヴァー・ノイヴィル(バイヤー・レバークーゼン)★
ベンヤミン・ラウト(1860ミュンヘン)

 では、実際にこの23人で、どのような布陣をくむことができるかについてもふれておこう。基本的に23人という選手は、GK3人とフィールドプレーヤー20人から構成され、いわばちょうど2チーム作れる計算である。理想的には各ポジションにレギュラー選手とバックアップ選手がいることが望ましい。一応、上のメンバーもそうした要求にかなったものであることをふれるべく、以下にフォーメーションを示してみた。( )の選手はバックアッパーとして入れる主な選手である。

管理人が予想するスタメン(&バックアップ)リスト (4バックのケースを想定して)

   
 
クゥラニー
(ラウト、ノイヴィル)
クローゼ
(ボビッチ)

  バラック
  (フリングス、ラーン)
  シュナイダー
  (フライヤー)

バウマン
(イェレミース)

ラメロウ
(ハマン)
ラウ
(ラーン、ヒンケル)

ノヴォトニー
(ラメロウ)

ヴェアンス
(レーマー)
フリードリヒ
(ヒンケル)

カーン
(レーマン、ロスト)
 

 というわけで、以上EURO2004の代表選考を勝手に考えるという大胆企画であるが、こうした代表選考を念頭に置きつつ、今後のEURO2004に向けた親善試合を注目すれば、それぞれの試合をより一層楽しむことができるだろうし、また本大会に向け、ドイツ代表に対する関心も高まるのではないだろうか。その一助となれば幸いである。

最終更新日: 2004年02月28日




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