 >> ドイツ代表 詳細試合データ No.766 [ 戻
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W杯予選が佳境を迎えた10月8日、この日だけで新たに14ヶ国が本大会出場の切符を勝ち取った。欧州予選のグループ2で戦うトルコも予選の真っ最中。同グループでは既にウクライナが1位を確保しており、2位を目指してデンマーク、ギリシャとしのぎを削っていた。1試合多く消化しているトルコは、この日予選での試合がなく、一方のデンマークとギリシャは直接対決を行っていた。トルコ国民は、このデンマークvsギリシャの結果が気になり、また、話題は最終戦のアルバニア戦、アウェーでいかに確実に勝利を得るかに移っていた。
そうした状況の下、ホスト国ドイツがトルコへ赴き親善試合を実施。強豪ドイツ代表がやってきても、観客は25,000人しか入らない閑散としたアタチュルク・オリンピック・スタジアム。そう、先のCL決勝で使われた巨大スタジアムだ。それにしても世界的には注目度の低い一戦。
ドイツは、キャプテンのバラック、エースストライカーのクローゼが体調不良のためトルコ遠征を辞退。バラックの代わりとして、スタメン入りを指示されたのはティム・ボロウスキ。そのほか中盤は、フリングス、シュナイダー、シュヴァインシュタイガーが固める。FWはクラーニーとポドルスキという組み合わせ。このほかに、クローゼの代わりとしてハンケが追加招集されており、それからノイヴィルという切り札も用意されていた。
守備陣は、オリヴァー・カーンがゴールを守り、4バックは右SBにオヴォモイェラ、左SBはヤンセン、そしてCBはシンキエヴィッチとメルテザッカーの2人。相変わらずの若手起用。今回、日韓W杯で活躍したメツェルダーが久々に代表招集されていたが復帰の機会は与えられず。
その4バックがいきなり綻びをみせる。前半10分、オヴォモイェラが後方のGKカーンに対して、ドイツ代表のスタメンとは思えない最悪のバックパス。これにトルコのワントップを務めていた、ハリル・アルティントップがすばやく反応してつめ寄り、パスを遮る形でシュート。GKカーンを越してボールはゴールへと向かったが、わずかに右へ逸れる。
さらに18分、アルティントップが中央からゴールに向かって左前方へダイアゴナルにドリブルで仕掛ける。これを食い止めようと、オヴォモイェラとメルテザッカーが追いかけるが、逆に引きつけられた格好でゴール前にマイナスのパスを出される始末。そこへメティンが走りこんでシュート。ドイツのディフェンスは完璧に崩されたが、メティンのシュートは右へ逸れて、またもドイツが救われる。
そんなこと繰り返してれば、いずれは失点するというもので、前半25分にその時がやってくる。中央、ペナルティエリアの手前からメティンが果敢にシュート。これがポストに当たって跳ね返るも、そのボールにアルティントップが素早く反応してゴール。ホームのトルコが先制。
その後もトルコペースで試合が続き、ドイツはシュートすら打てない状況が続くも、41分にはようやくポドルスキがペナルティエリア内に侵入してシュート、しかし相手GKヴォルカンがはじいてコーナーキックへと逃れる。さらに43分にもポドルスキがシュートを放つがこれもヴォルカンがセーブ。
前半終了間際には、スタジアム内にデンマークvsギリシャで、デンマークがギリシャ相手に1-0の朗報が届く。ギリシャが負ければ最終戦で自力2位の可能性が出てくるトルコ。ピッチで行われている試合より、サポーターらはこっちの方が気になっていたところのようだ。
親善試合ということで、いろいろな選手を試せる良い機会。ドイツもトルコも後半開始から2人の選手交代。ドイツはクラーニィ、フリングスに代えて、ノイヴィル大帝、ダイスラーを投入。
後半もトルコがメティンやニハトのシュートでドイツゴールを脅かすが、一方のドイツもダイスラーのフリーキックや、ボロウスキのクロスにノイヴィルなど、徐々にチャンスを作っていく。そうした一進一退の中、試合は残り5分というところになって、トルコは6人目の交代選手として若干17歳1ヶ月のヌリ・サヒンを投入。ドイツ育ちでボルシア・ドルトムント所属のサヒンは、ドイツサッカー協会からもお呼びがかかった逸材。しかし、両親の祖国であるトルコの代表選手となる道を選択した。そして自身のデビュー戦の相手が、生まれ育った国ドイツ。
そのサヒンがいきなり結果を出す。89分、メルテザッカーがボールを奪われネカチ・アテスが仕掛ける。オヴォモイェラがあわててスライディングで仲間のミスをフォローしようとするが、難なくかわされて、逆に大ピンチ。ペナルティエリア内に入り込まれてシュート。しかし、グラウンダーのボールをカーンが両足でブロック。これに、つめていたサヒンがこぼれ球を冷静にゴール。なんと代表デビュー戦で数分にして初ゴールである。
こうして2-0リードで、すっかりスタジアムのムードはトルコのお祭り状態。既にライバルのギリシャはデンマークに敗れたため、トルコは2位をキープ。最終戦では自力で2位を確保できる状況が整った。目の前の試合では、強豪ドイツを翻弄、12日の予選最終戦に向けて準備万端である。それに対して、一方のドイツ。ここまでトルコに19本のシュートを許し、一方、自身のシュート数は6本のみ。ディフェンスはミスばかりでザルだし、攻撃陣はパッとしない。
しかし、トルコの浮かれモードとドイツの閉塞感を打破する豪快な一発がロスタイムに叩き込まれた。空気が読める男、頼れる男、やや斜めに傾いた男。そう、ドイツの主砲オリヴァー・ノイヴィル大帝の復帰ゴールである。ロスタイムの94分、右サイドを駆け上がったベルント・シュナイダーからのクロスを中央で受けたノイヴィル大帝。迷わずドカンとシュート。気迫あふれる大帝の一発は、相手DFを弾き飛ばして、ゴールへ豪快に突き刺さった!
右サイド、ベルント・シュナイダーからのクロスにノイヴィル大帝!それって、まさに日韓W杯決勝トーナメント1回戦、パラグアイとの死闘を制した一発と同じ展開。あの時も客が少なかった。韓国の済州島なんかを会場にするから、決勝トーナメントだというのに客なんて全然集まらず、無理やり動員された制服着ている高校生とかサッカーとか興味なさげなオッサンたちを前にした、ノイヴィル神のゴール。今夜はあの時と同じ状況。選手、サポーター全てに渇を入れなきゃいけないような状況。そういう状況の下で決まる彼のゴールはいつもメッセージ性が強いのだ。魂の叫びを感じるゴールなのだ。
コンフェデ杯後、クリンスマン監督の代表チーム管理について、外野がやかましくなりつつある。そうした喧騒の中で、頼れる男が帰ってきたのだ。主砲オリヴァー・ノイヴィル大帝32歳、W杯に向けて最後の走りを開始した。
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>> ノイヴィル大帝&メツェルダー代表復帰!
9月26日、ドイツ代表のユルゲン・クリンスマン監督は、10月に行われる2試合の親善試合(10月8日vsトルコ、10月12日vs中国)に向けた招集選手を発表した。選出された選手は以下の通り。
注目は、オリヴァー・ノイヴィル大帝とともに招集されたクリストフ・メツェルダー。長きに渡りケガに泣かされた、日韓W杯のレギュラーCBが満を持して、ドイツ代表のユニフォームに袖を通すこととなった。ピッチに立つこととなれば、2003年2月のスペイン戦以来、実に2年8ヶ月ぶりの代表復帰となる。
この他、ロベルト・フートも代表復帰し、また先月代表デビューを飾ったヤンセン&シンキエヴィッチの若手2人も継続的に招集された。
※10月5日、体調不良によりバラックとクローゼがトルコ遠征を辞退。クローゼの代わりにU21代表からマイク・ハンケが追加招集された。
GK:
23. ティモ・ヒルデブラント
(VfBシュツットガルト)
1. オリヴァー・カーン (FCバイエルン・ミュンヘン)
DF:
3. アルネ・フリードリヒ
(ヘルタ・ベルリン)
5. ロベルト・フート
(チェルシーFC)
24. マルセル・ヤンセン (ボルシアMG)
29. ペア・メルテザッカー
(ハノーファー96)
21. クリストフ・メツェルダー
(ボルシア・ドルトムント)
25. パトリック・オヴォモイェラ
(ヴェルダー・ブレーメン)
27. ルーカス・シンキエヴィッチ (1.FCケルン)
MF:
13. ミヒャエル・バラック
(FCバイエルン・ミュンヘン)
18. ティム・ボロウスキ
(ヴェルダー・ブレーメン)
26. セバスティアン・ダイスラー
(FCバイエルン・ミュンヘン)
15. ファビアン・エルンスト
(FCシャルケ04)
8. トルステン・フリングス
(ヴェルダー・ブレーメン)
6. トーマス・ヒツルスペルガー
(VfBシュツットガルト)
19. ベルント・シュナイダー
(バイヤー・レヴァークーゼン)
7. バスティアン・シュヴァインシュタイガー
(FCバイエルン・ミュンヘン)
FW:
11. ミロスラフ・クローゼ
(ヴェルダー・ブレーメン)
9. マイク・ハンケ (VfLヴォルフスブルク) ※追加招集
22. ケヴィン・クラニー
(FCシャルケ04)
30. オリヴァー・ノイヴィル
(ボルシア・メンヒェングラッドバッハ)
20. ルーカス・ポドルスキ
(1.FCケルン)
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