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>> 2004年12月16日、「日本代表 vs ドイツ代表」試合観戦記(前半編)    [ 戻 る

日独戦トップページ来日の様子試合観戦記(前半編)試合観戦記(後半編)

 スタジアムの最寄駅であるJR横浜線小机駅に着いたのは午後7時ちょっと前。試合開始1時間前という一番混む時間帯である。改札口付近は大勢の人でごった返しており、スタジアムへ向かう道も、長い人の列で埋まっていた。
 小机駅からだとメインスタンド側の西ゲートにアクセスすることになる。購入したチケットの座席は、バックスタンド1階。カテゴリ1の席だが、どちらかというとアウェーのドイツ側に位置していた。スタジアムを半周して東ゲートから入場。ホッカイロと青の応援ボードを配られた後、まずは1000円のマッチデープログラムを購入。座席へと急いだ。まだ時間は7時半になる前だった。
 場内を見回してすぐに気づいたことがピッチの周りに設置された広告板だった。事前の報道でも話題になっていた「リバースアングル方式」というやつである。そう、バックスタンド側から見える広告は全てドイツ系企業の、いわばドイツ向け広告なのである。この日の中継は日本とドイツ別々に行われ、日本向けの映像はメインスタンドから撮影され、ドイツ向けの映像はバックスタンドから撮影されるのである。したがって、私が座るバックスタンドの席からは、ドイツ向けの広告ばかりが目に映る。ピッチだけを見ると、ドイツのスタジアムに試合を見に来たかのような錯覚に陥るくらいである。
 程なくして、日本代表の選手が登場。練習が開始され、場内がざわつきだし、応援のコールも始まった。それから遅れること数分、ドイツの守護神オリヴァー・カーンが、ケプケGKコーチとともに登場。敵味方の集合に場内は一気に盛り上がった。ちょうど自分の席の斜め後方、2階席にはドイツ人応援団が陣取っており、太鼓などを使って応援していた。さらにカーンの登場からしばらくの後、ドイツのフィールドプレーヤーも姿を現し、ドイツ代表のアップも開始された。


アップが始まりました。左からエルンスト、オヴォモイェラ、フリードリッヒ、アサモア


フリードリッヒとアサモア


ベンチスタートのフィールドプレーヤー。ボロウスキ、エンゲルハルト、フリードリッヒ、シュバインシュタイガー。


こちら側を向いているのは、バラックとレーヴコーチ

 アップの際、軽いランニングの後はスタメン選手と控え選手は別メニューで行われる。事前の予想通り、ボロウスキ、エンゲルハルト、フリードリッヒ、シュバインシュタイガーはベンチスタートということで、4人で円を作って軽くボールを回しあっていた。しかし、もう一人のベンチスタート予定のフィールドプレーヤーであるブルダリッチ選手の姿は無かった。
 スタメンの選手に目を向ければ、馴染みの顔の中に、オヴォモイェラとシュルツの姿を発見。本日、スタメンで代表デビューする選手である。それからテレビでしか見たことのない、メルテザッカー、ポドルスキといった顔ぶれも。メルテザッカーの背の高さは、インパクト大。なんでも身長197センチとか。


2005/2006は日本におけるドイツ年。"ドイツ親善大使"久米宏氏が案内役です。


ドイツ年をアピールする日独の子供たち。

 ご存じ2005、2006年は、「日本におけるドイツ年 2005/2006」として文化、科学、経済の分野を中心として各地で催し物が開催される。そして今回の日独戦は、願ってもない広報の機会である。そんなわけで、"ドイツ親善大使"である久米宏氏がスタジアムに足を運んでおりスピーチ開始。W杯に向けて注目されるドイツについて、大いにアピールされていた。また、同イベントのロゴがプリントされたフラッグとドイツ国旗を持って、日独の子供たちがスタジアムを一周。場内は親善試合前のほのぼのムードに包まれた。
 やがて、アップが終了して選手が引き上げると、オーロラビジョンを使って選手紹介がスタート。近所迷惑甚だしいものすごい音量で、場内の雰囲気が一転。まずは敵チーム、ドイツ代表の発表。日本語のアナウンスに続いて、ドイツ語のアナウンスが続く。バラックやカーンが紹介されると場内は大いに盛り上がったが、彼らの人気を凌ぐほどだったのがクリンスマン監督。やはり元エースストライカーは、ドイツの顔だった。

 

 

 

 

 

 そして、午後8時。FIFAアンセムのイントロ部分が場内に鳴り響く、両国選手がメインスタンド中央から入場。いよいよである。赤のアウェーユニフォームの上に、同じく赤のジャージをまとったドイツ代表。白のパンツにソックスは赤。
 VIPによる激励ということで、岡野会長とともに、ヴェルナー・ハックマン氏が各選手と握手。ハックマン氏は、ブンデスリーガのトップ、日本で言えばチェアマンといった存在。今回は、お馴染みのマイヤー・フォアフェルダーとツヴァンツィガーの両会長(現在のドイツサッカー協会は奇妙な2人会長制!)が他の用事のため来日できず、「付き添い不在の代表遠征」といわれていた。
 続いて、国歌斉唱。ドスのきいた声でのドイツ国歌が流れると、続いて堀内孝雄氏による君が代独唱。あまりの歌いっぷりに、途中声が裏返るハプニング付き。ドイツの放送局でも中継されているこの試合、彼の歌声はドイツにどう届いたか。
 最後に写真撮影を終えて試合前の儀式は終了。フィールドに散るドイツ代表。前半はメインスタンドから見て右側に陣を取り、右から左へ攻めることになる。ちょうど風は追い風であり、前半は風上に立つドイツ代表の方が有利か。


選手整列。


日の丸登場。


並んで記念撮影タイム。


いざ円陣を組んで出撃ニッポン!

 一方の日本代表は風下で守ることになる。その日本代表イレブンがいつも通りに円陣を組んで気合いを入れあう。まもなく、日本代表のキックオフで試合がスタート。すぐにボールを奪ったドイツ代表が積極的に仕掛ける。オープニングシュートは前半僅かに1分、ペナルティエリアに飛び込んだエルンストから放たれる。しかしゴールの右外。さらに、4分には右サイドのアザモアがドリブルで仕掛け、稲本がタックル。アザモアが豪快に倒されてドイツFKのチャンスかと思われたがゴールキックの判定。逆に日本は、司令塔の小笠原が左サイドの三都主にはたいて、三都主がドリブルで仕掛けるも、代表デビューのドイツ右SB、パトリック・オヴォモイェラがつぶしにかかる。
 この日のドイツ代表は、GKカーン、DFは左からシュルツ、ヴェアンス、メルテザッカー、オヴォモイェラの4バック。MFはシュナイダーとエルンストのダブルボランチで、1.5列目にバラック。前線は左にポドルスキ、中央にクローゼ、右にアザモアという4-3-3。これは、これまで中盤ダイヤモンドの4-4-2を好んで採用してきたクリンスマン監督が、前日練習後の記者会見で明らかにした新システム。バラックがかなり前がかりであることと、ポドルスキやアザモアが後ろでボールをもらってドリブルで仕掛けること、さらには前線でポストプレーに徹するクローゼを考慮すれば、いわば4-2-3-1の陣形。
 対する日本も、ジーコ監督による事前予告通り4バックの布陣。こちらは、GK楢崎の前に、左から三都主、茶野、田中、加地が並ぶ。中盤は稲本と福西のダブルボランチで、その前の左サイド藤田、右サイド小笠原が攻撃を仕掛ける。前線の2トップは高原と鈴木でいわゆる4-4-2のスタイル。攻撃のパターンは、両サイドバックのオーバーラップと小笠原のスルーパスがポイントか。


ドイツ代表デビューの感触をかみしめる(!?)オヴォモイェラ。


中盤の中心選手、ミヒャエル・バラック、ベルント・シュナイダー。


三都主がドリブルで仕掛ける。ディフェンスに入るのはオヴォモイェラ。

 前半10分には、左サイドの三都主からのクロスがオヴォモイェラにあたって、日本、コーナーキックのチャンス。三都主が蹴ったボールに高原が頭で合わせるも、マークを担当していたヴェアンスが完全につぶしていて、ボールはゴールラインを割って外へ。さらに、その2分後には小笠原がループ気味のボールを前線へ。ペナルティエリア内の高原へと届こうとするボールだったが、その高原を踏み台にしてオヴォモイェラがジャンプしヘディングクリア。代表デビューのオヴォモイェラ。右SBでのびのびプレーを展開。
 2度の日本による攻撃の後、決定的ともいうべきドイツのチャンスが訪れたのは前半14分。ボランチのエルンストが攻撃の起点となり、エルンストから右サイドのクローゼを経由して、ボールは中央のバラックへ。バラック、目の前の楢崎と一対一の状態でシュート。しかし、楢崎が懸命にこれを止め、さらにもう1回こぼれたボールをバラックがシュート。今度はゴール前で守っていた小笠原による決死のクリア。さらに浮いたボールを楢崎が両手でパンチングしてクリアするも、それを左サイドのシュルツが中のバラックへクロス、バラックのヘディングシュートは失敗。一連のドイツ怒濤の攻撃で場内唖然。
 さらにその僅かに3分後、シュナイダーが蹴ったコーナーキックからバラックを経由してボールはゴール前のアザモアへ。アザモアがいきなりヒールキックでシュートを試みるも、今度はゴールに張っていた三都主がクリア。日本のピンチ、ドイツのチャンスが続く。


守護神オリヴァー・カーン。


藤田、オヴォモイェラ、高原。


前半17分、ドイツの怒濤の攻撃。アザモアのヒールでのシュートを三都主が決死のクリア!

 続く前半24分には、アザモアがドリブルを仕掛けるも茶野がクリア。シュナイダーのコーナーキックにバラックがヘディングシュート。しかしこれは楢崎の正面。一方、日本は左サイドを高原が攻め、三都主がクロス。ゴール前では小笠原が待っていたが、シュルツが懸命のクリア、同じサイドのポドルスキがフォローに入る。
 日本の攻撃の際に見どころになるのはやはりオリヴァー・カーンだが、ここまではドイツの4バックがカーンの手を煩わすことなく、日本の攻撃を封じてきた。そしてカーンの見せ場がとうとうやってくる。それは前半26分、右サイドからの日本の攻撃。左サイドの小笠原からサイドチェンジの大きなクロスボールが右サイドの鈴木へ。鈴木からオーバーラップした加地へと渡り、加地が絶妙なセンタリングをゴール前へ。GKカーンは、キャッチングできないボールに対して一瞬の判断で、なんと右手一本にて軽くパンチング。思いっきりはじいてしまうのではなく、目の前にいたセンターバックのヴェアンスの足下へ落ちるように、ボールの勢いを止める。すぐにヴェアンスがそのボールをクリア。この一瞬の判断、守護神カーンの実力の片鱗を見ただけでもスタジアムへ来た甲斐があったというもの。あの緊迫したゴール前での冷静すぎるプレー。恐るべしオリ・カーン。その直後には三都主のフリーキックも難なくキャッチ。試合は再びドイツのチャンスへ。


高原のシュートに、長身メルテザッカーが微妙に立ちはだかる!


三都主がクロスを試みるも、ドイツ4バック全員集合、隙無し...


カーンが前線に向けて大きくフィード!

 前半33分、右サイドのオヴォモイェラがドリブルで中央へと切れ込む。これに藤田が足をひっかけるが、ファウルはなく、オヴォモイェラは体勢を崩す結果に。このままボールを取られたら、自分が担当する右サイド(日本から見たら左サイド)のスペースをつかれてしまう。そんな責任感が、一瞬の判断を招く。オヴォモイェラは前にいた福西に足の裏を見せてタックル。審判の笛で試合は止まり、オヴォモイェラにはイエローカードが提示される。それでも、ボールを奪われたくなかったオヴォモイェラ。その前に藤田が足を引っかけていたことを見逃していなかったバラックは、このチームメイトのためにも主審に抗議。
 その後、一進一退の攻防が続いたが、前半40分には小笠原の絶妙なパスに場内が沸く。この日のドイツの左サイドは、SBが代表デビューのシュルツで、前には3トップの一角であるポドルスキがいた。どちらも若い選手で、特にポドルスキはディフェンス時の担当が分からず、ポジショニングに困惑する場面も。そんなドイツの左サイドの穴を見逃さなかったのが、日本の司令塔・小笠原だった。小笠原が、右サイドをオーバーラップする加地に最高のパスを繰り出したのだ。加地は一気に右サイドを駆け上がり、中央の高原へパス。しかし、高原はボールの処理にもたつき、ドイツの大型DF、3人に囲まれてつぶされる結果に。ファウルを主張する彼の姿は、誰が見ても負け犬のそれ。その高原が今度は右サイドから自らクロス。これに中央の小笠原は、頭を低くして後方の鈴木へスルーする判断。しかし、間にはドイツのDFが2人いて鈴木へは渡らず。


そして前半終了。

 結局、試合は0-0のまま前半終了。自分の席から近い位置のゴールを守っていたオリ・カーンが引き上げていく。後半は、ドイツの攻撃がこのサイドで展開されることになる。

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