EURO開催年にあたる2004年の最初のドイツ代表戦が、クロアチア相手に敵地スプリットにて行われた。もともとはオランダ代表との親善試合が予定されていたが、昨年の本大会組み合わせ抽選会の結果、オランダとは本大会のグループリーグにて対戦することが決定し、そのオランダの代わりにクロアチアとのテストマッチが組まれた格好である。なお、オランダとの試合については、2005年8月17日にあらためて開催されることが決まっているが、随分と先の話である(笑)。
思えば、前回のEURO2000の時には、その年最初の試合がアムステルダムで行われたオランダとのテストマッチであった。管理人が初めてドイツ代表戦をスタジアムで観戦した試合として印象に残っているのだが、この時はダイスラーやセベスケンが代表デビューを飾るも、1-2でオランダに敗れている。そして、その後の本大会では...(以下略)。とにかく、スタートが肝心である(何がスタートなのかはよく分からないが)。
今回対戦相手のクロアチアで言えば、やはりEUROつながりで因縁のあるチームである。ドイツが優勝したEURO96にて、そのドイツに準々決勝で惜しくも敗れたクロアチア代表。そのリベンジのチャンスは98年フランスW杯の時にやって来る。決勝Tでドイツと当たる可能性を考えたクロアチア代表は、日本とも同居したグループHで、アルゼンチンとグループ首位を争う直接対決を戦ったが、ここでドイツとのリベンジを果たすべく(orオランダやブラジルなどの強豪と当たる決勝Tでのドローを避けるべく?)、0-1という少ない失点で敗れる結果を受け入れた。そして、W杯準々決勝では思惑通りにドイツと対戦。打倒ドイツに向けて相手を研究しつくしたクロアチア代表は、ヤルニ、ヴラオヴィッチ(こいつイケてたよなぁ、今どうしてるんだろ?)、スーケルのゴールで3-0と完膚無きまでにドイツを撃破。さらに前半40分にヴェアンスがファウルで一発退場になるオマケつき。この試合に勝ったクロアチア代表は、結果的にW杯3位に入る快挙。その後は、世界の強豪の一角としてすっかり認知されるようになった。
あれから6年。そしてEURO2000から4年。日韓W杯から2年。確実に時は経つものである。
さて、今回の注目は、なんといってもVfBシュツットガルトから初招集されたフィリップ・ラームだろう。フェラー監督は、このラームを左サイドバックとしていきなりスタメン起用。4バックは、左からラーム、ノヴォトニー、ヴェアンス、フリードリッヒと並べてきた。その前にはダブルボランチで代表復帰のハマン、そして好調ブレーメンキャプテンのバウマンを据え、2列目には右に快足フライヤー、左はケガから復帰のフリングス。そして2トップはクローゼ&クゥラニーで、ボビッチ、シュナイダー、ラメロウといった面々はベンチスタート。なお、エースのバラックは風邪のためお休み。
前半34分、右サイドのフリードリッヒが弟コヴァチのマークを外してセンタリング。これがクローゼに渡るもゴールからの距離があり、クローゼはヘディングでクゥラニーにつなぐという絶妙の選択。さらにそれをクゥラニーがヘッドで、ゴール前につめたクローゼにワンツー。この阿吽の呼吸がクローゼのシュートを生みドイツ代表が先制。しかし、後半41分に兄コヴァチのコーナーキックにネレトリャクがヘッドで合わせて同点。親善試合にありがちの1-1というフレンドリ〜な結末に思えた90分。左サイドをドリブル突破したラウトがゴールラインギリギリからマイナスの折り返し、このボールをペナルティライン上にいたラメロウが右足でボレーシュート。いかにもハマンやラメロウが得意そうなパターンで、フレンドリーな空気を一喝。2004年最初の代表戦を白星で飾った。