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2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止



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2004年08月15日(日) ボーフム
04/05シーズン、ブンデスリーガ第2節
VfLボーフム vs バイヤー・レバークーゼン 2:2(1:0)
Text & Photographs by ねずみ様

 今シーズン最初の現地観戦記を、デュッセルドルフ在住のねずみ様からお寄せ頂きました。ねずみ様が観戦された会場は、ドイツ国内でも1、2位を争う臨場感あふれるスタジアムとして、玄人サッカーファンに隠れた人気を持つルール・シュタディオン。試合カードは、当地をホームとするVfLボーフムが、同じNRW州に属する強豪レバークーゼンをむかえるという好カード。ノイルーラー監督のヒゲグッズからルール地方のサッカー事情まで、興味深いお話満載の観戦記を、ぜひお楽しみ下さい。(管理人より)

 8月15日(日)にルールスタジアムで行われた、ボーフム対レバークーゼン戦の様子を報告させていただきます。

 その前に、少しだけ私の個人的な話をさせていただきます。私は、ドイツのデュッセルドルフに仕事の関係で1年間滞在することになって、現在10ヶ月以上たったところです。デュッセルドルフには、たいへんな数の日本人が住んでいて、日本の食料品ばかりでなく、日本人学校、本屋さん、など日本人が住むには、とても便利なところです。もちろん、この便利さがいい事かどうかはわかりませんが。デュッセルドルフはノルトラインベストファーレン州の州都であり、この州の真ん中あたりに位置しています。このホームページをご覧になっていらっしゃる方は、すぐわかると思いますが、この州にはたいへんな数のサッカークラブがあります。小学校の社会でもならうルール工業地帯はこの州に含まれていて、もともと経済的にもとても豊かであることが、たくさんのクラブの運営が成り立っている理由であると思われます。ブンデスリーガ1部では、ドルトムント、ボーフム、レバークーゼン、シャルケ、ビ−レフェルト、メンヒェングラットバッハがありますので、デュッセルドルフに住んでいれば、まず毎週どこか近所で、ブンデスリーガの試合をみられます。(もちろんチケットが買えればですが。)2部には、ケルン、アーヘン、デュイスブルク、アーレン、エッセン、オーバーハウゼンなどがあります。デュッセルドルフにも、昔強かったクラブがありますが、今は、3部くらいにいて、市民は、どうもアイスホッケーの応援をしているようです。(余談ですが、次の日曜は、ボーフムと Fortunaデュッセルドルフがデュッセルドルフのスタジアムで、DFBの試合をします。)ところで、ボーフムのルールスタジアムは、デュッセルドルフから、急行のような電車で40分あまりで行けて、比較的チケットが取りやすいので、昨シーズンは、4度ほど、ルールスタジアムで、ボーフム戦を観戦しました。当日券も、結構大丈夫です。私が観たカードは、バイエルン・ミュンヘン、1860ミュンヘン、フライブルク、ハノーバーでしたが、ボーフムの全勝でした。ちなみに、私はボーフムのファンです。ボーフムは、最終戦でハノーバーに勝ち、ドルトムントがライテルンに引き分けたため、逆転で5位、すなわちUEFAカップの出場権を手に入れることができました。この地域にあって、今ひとつの成績しか残していなかったチームが、このようなよい成績を残すことができて、一ファンとしてたいへんな感動をしました。しかし、このシーズン終了後、フライヤー、ハシミヤン、ファーレンホルスト等主力選手が、強いチームに引き抜かれてしまい、今シーズンは、かなり苦しい情況にあると思います。

 さて、本題に入りますが、いよいよ2004/05シーズンもはじまり、ルールスタジアムでの開幕戦が、ここで紹介する試合ですが、相手は、強豪レバークーゼンとあって、大幅に主力選手の抜けたボーフムがどう戦うかが注目されるところです。抜けた穴を補強した選手で、どうやって埋めるのか、監督P.ノイルラーの手腕が試されます。この試合は、現在ドイツは長期休暇のシーズンですので、当日券がたくさんありました。ボーフムの駅から、地下鉄で2つ目のルールスタジアムという駅でおりると、すぐ目の前が、ルールスタジアムです。歩いても行けるくらいの距離ですので、帰りは混雑するので歩いて帰ることが多いです。この日は、ボーフムで人気者、ノイルラー監督のトレードマークであるちょび髭のシールが、スタジアムの外で配られていて、多くのボーフムファンは、喜んでその髭をつけてうろうろしていました。その様子は、とてもこっけいで、さらに悪乗りしたファンは、あちこちの看板にある人の顔の写真に髭をはりつけていました。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
地下鉄の駅(といっても、地上にある)からみた、ルールスタジアム。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
当日買ったチケットと配られていたノイルラーのちょび髭。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
私も、そのちょび髭をつけて、ノイルラーの看板と記念撮影。

 この日の私のシートは、レバークーゼンファン応援専用の区域のすぐ近くでしたが、このファンの熱狂的な応援には、終始たいへん驚かされました。このホームページの管理人さんSatoshiメンバーの好きなノイビルの背番号つきのユニホームを着たファンが、まだかなりいて、ノイビルがこのクラブのファンにたいへん好かれていたことが、よくわかりました。

 試合前の練習では、目の前で、レバークーゼンの選手が練習をしていました。ラメロウ、ノボトニー、シュナイダー、ブット、フランサ、ベルバトフなどを目の前にすると、このクラブは、かなりの強豪であることを感じました。このホームページの掲示板では、あまり評判のよくないノボトニーですが、立っているだけで、体が大きくて顔も髭ずらで、かなり存在感のある選手でしたね。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
試合前の練習風景。

 さて、試合がはじまると、興奮してしばらく冷静に観れなかったので、最初の10分は記憶がなくてすみません。ともかく、ちゃんと、強豪レバークーゼンと普通に試合をしているのをみて、いちボーフムファンとして、ほっとしました。相変わらず、FWのマドセンは、最初から飛ばしていい動きをみせていましたし、左サイドの、ベーニッヒも献身的ないい働きをしていました。キャプテンのヴォシュツも、正確なパスを出したりして、昨シーズン頑張っていた選手の変わらない動きをみてとてもうれしい気持ちになりました。新しく入った選手としては、ロクベンツとプロイスはかなり目立って活躍していましたね。ただ、まだ彼らとマドセンとのコンビネーションが今ひとつ出来ていなかったよな気がしました。これから、そのあたりがうまくいくと、かなりいいチームになりそうです。とはいうものの、レバークーゼンの攻撃に冷や汗もののシーンが何度かありましたが、ついに前半29分、今までいい動きをしていた、ロクベンツがシュートを決めました。その瞬間、ボーフム側の大歓声が響き渡り、その一方私の近くにいた大勢のレバークーゼンファンは呆然として表情がなくなってしまいました。本当にドイツ人は感情表現がストレートです。なんとか、そのまま前半を終えることができて、安心した反面、とてもこのまま逃げ切れるような気がしませんでした。というのも、レバークーゼンのパス回しは本当に見事で、なんども決定的なチャンスを作っていたからです。本当に偶然キーパーの体に当たったりして、ラッキーにピンチを逃れていたのが、現実でした。特に、マドセンとロクベンツは、イエローをもらってしまって、その後やや動きの大胆さが消えたために、チャンスも作れないし、最後の方は守るだけの状態になっていました。

 後半に入ってますますレバークーゼンが全開になってきました。しかし、少し休憩をとったからか、ボーフムも、動きはだいぶよくなって、攻めて攻められての繰り返して、試合がかなりのヒートアップしてきました。試合の内容と一緒に盛り上がったレバークーゼンのファンの一部がゴールキーパーの後ろの方の席で暴れだしたのか、機動隊のような格好をした警察が、大勢でその騒ぎを収拾するというようなハプニングがありました。さらに、面白いことに、ボーフムから移籍したフライヤーが交代で出場したことで、彼がボールを持つたびにスタジアムがブーイングの嵐になりました。それにしても、彼はいい選手だと、改めて思わされました。そのような、激しい状態が続く中、ついに、レバークーゼンがいい形からベルバトフのシュートで一点をもぎ取りました。レバークーゼンファンの喜びようは、それは凄まじく、歓喜の叫びはスタジアムに轟いていました。

 このまま、どんどん点が取られそうな雰囲気がありましたが、ボーフムもなんとか攻撃を仕掛けて、ワンチャンスから、この日たいへん動きのよかったプロイスがキーパーの足元を向けるシュートで、ゴールを決めました。結構すぐに1点返したので、こちらのほうがびっくりしました。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
勝ち越しのゴールに喜ぶボーフムのファン。

 その後は、やはり冷や汗の連続でレバークーゼンの猛攻をひたすら守るという試合展開になりました。もうフォアードも疲れたか、攻めるまで元気がなくなっていました。でも、もう時間も少ないしこのまま逃げ切ってくれーと思っていましたが、動きの落ちたマドセンを交代させたそのすぐあと、ついに、同点に追いつかれるシュートが決まってしまいました。あと、3分というところでした。レバークーゼンファンは、先ほどにもまして、気の狂ったように喜んでいました。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
シュートが決まった直後、喜ぶレバークーゼンファン。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
その少しあとのレバークーゼンファン。

 残り時間でなんとか勝ち越しを、と思いましたが、むしろ逆転されなくてよかったといった方がよかったでしょう。そのまま終了のホイッスルがなり、試合終了。もし、こちらが勝っていたら、すぐ近くにいたレバークーゼンのファンが怒って、何かをこちらに投げてきそうでしたから、身の安全の面からは、同点がよかったですが、勝てなかったのは、やはり残念でした。勝ったときは、監督ノイルラーが、ボーフムのファンの前で、独特にダンスを踊るという変な慣習があって、そのパフォーマンスがみられるのですが、今回は、それがみられなくて残念でした。レバークーゼンの一部の選手が、目の前に応援のお礼の挨拶に来てくれて、それを近くでみられたのはよかったです。

2004年8月撮影(by ねずみ様)、無断転載禁止
試合終了後、ファンにお礼をしに来たレバークーゼンの選手。

 レバークーゼンファンは、私が今まで見た中で一番過激でした。レバークーゼン自体は小さな町ですから、ファンのひとりひとりの熱意の強さがこのチームを支えているような気がしました。(もちろん、実際は、バイヤー製薬の経済力がささえているのでしょうが。)帰りは歩いて駅まで行きました。駅には、臨時で、レバークーゼン行きの長ーい特別列車が用意されていて、警察に見張られながらファンたちは、それに乗って帰って行きました。デュッセルドルフも同じ方向なので、止まらないかと駅員に尋ねたら、これは、レバークーゼン直行だといわれました。その電車が出発してしまうと、駅はとても静かになって、今日の試合も終わったんだなあと実感しました。ブンデスリーガは、ドイツの社会に完全に根付いています。ただ単に試合を観るということだけが、その楽しみのすべてではないような気がします。ファンは、ユニフォームを身にまとい、応援の旗を掲げて、行きの電車の中では、ビールを何本も抱えて、友達と応援の歌を歌ったりして大騒ぎです。勝てばもちろん嬉しいし、もし負けても、みんな毎週このような行事があること自体を楽しんでいるように思います。だから、大騒ぎしているわりに、それほど危険な感じがしないのがとてもいいですね。

最終更新日: 2004年08月19日

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