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2003年08月09日(土) ボーフム
03/04シーズン、ブンデスリーガ第2節
VfLボーフム vs ハンブルガーSV 1:1(1:1)
Text by 上條様

 2003年8月にボーフムにて、高原選手の所属するHSVのアウェーゲームを観戦された上條様から貴重な観戦記を御寄稿頂きました。いわゆるマッチ箱タイプのサッカー専用スタジアムであるボーフムのルールシュタディオンは、ドイツでも指折りの臨場感あふれるスタジアム。同時に、ルール地方ならではのサッカーファンが多くの集う雰囲気の良い場所でもある。さほど観光地ではないため、サッカー以外の目的で訪ねる機会は少ないかもしれないが、ドイツ鉱山博物館など実は見どころも多い。ぜひ足を運んでみたい町である。ちなみに、スタジアムに隣接するマリオットホテル系列のルネッサンス・ボーフム・ホテルは町を代表するお洒落なホテルである。(管理人より)

 ユーレイルパスのみを持ってウィーンを出発点として、2週間のドイツ鉄道一人旅を楽しみました。旅の目的の目玉と考えていたブンデスリーガ観戦、勿論我が高原の所属するハンブルガーSVの試合の観戦が実現しました。

 ホテルの予約もなしの行き当たりばったりの旅で、前日宿泊したボンを早めに出発してまずチケット入手からですが、とに角ボーフムに向かいます。昼頃にボーフム駅に到着し、インフォメーションで宿を確保、リュックサックを置いて早速競技場へと気持ちがはやります。乗車駅は判りやすいものの何となくきょろきょろしますが、買い物帰りのおばさんが少し引き返してわざわざ乗り場を教えてくれました。開催日、乗客の動き、小生の格好、などから判るのでしょう。今日はなかなか幸先が良いから、自分の予想通り高原は先発で来るな!などと勝手な思い込みをしながら電車に乗ります。電車で2つ目の駅”ルールシュタディオーン”まさに競技場駅です。そうか、ここが遠い昔に中学校の社会科で習った、ドイツ有数の工業地帯のルール地方か!現在はどうなんだろうかなどと思いながら駅の目の前にある競技場に行きチケット売り場を探します。キックオフ3時間前でしたが、売り場には10人位並んでいます。少しほっとしながら順番を待ち、バックスタンドの前から3列目の指定席を確保しました。2番目に高い席ですが25Euroで、思っていた
よりは安いなと言う感じです。

 チケットを確保して一安心。昼食前だったので駅前に1件だけある屋台に戻ってハムサンドとコーラの立ち食いです。店のおやじとボーフムのユニフォームを着てマフラーを手首に巻いた若者達が今日の試合展開や第1戦の評価など(勿論全部は判りませんが、少しドイツ語の心得があること、サッカー用語については耳や頭が特に吸収することもあって、大体理解しましたが)早口でやりあっています。競技場周辺に徐々にファンが集まりだしています。まだ時間が早く入場もできないので周辺を廻って見ると、当然地元のボーフムファンが多いものの結構HSVのファンも目につきます。HSVのグッズ販売バスにも少しずつ客が入って来ました。小生、日本人と判るとHSVのファンから”すし””たかはら”と数人から声が掛かります。

 開場が待ち遠しく、何時に入れるのかを確認すると2時間前とのこと。周辺にある植木の縁に座って、行き交う人達をぼーっと見て時間をつぶします。まず、競技場内の売店の売り子をするアルバイトの人達が集合します。韓国人やトルコ人が殆どです。それに警備担当の人達も終結しだします。女性も含めて若者が多く、制服で配置準備に掛かっています。それほど物々しい感じではないようです。指定の入場口から1番乗りで入場します。スタジアムに上る階段の脇に今日のプログラムが無造作に重ねて置いてあるので、それをゲットして席に着きます。どうやらプログラムは各階段に先着数十名分のようです。後から来た人たちは持っていませんでしたから。暑さが続いたので入念にスプリンクラーの水撒きを行い、素晴らしいグランドコンディションに調整したところで、キックオフ1時間前から練習が始ります。高原ばかりに目をやっていたので、気がつかない内に続々と双方のファンが集まっています。良く見るとボーフム側に見たことがある選手がいます。前々回のワールドカップでアルジェリア旋風を起こしたチームにいたオリセです。今でも格好いい選手ですね。試合でも攻守での活躍が目立ちました。ボーフムファンは自陣ゴール裏、HSVは自陣バックスタンドに終結です。当然ですが、ボーフム側はびっしと埋まり、HSV側も負けない位の人数です。高原は少し髪の毛も伸び、なかなか精悍な感じで頼もしい印象を受けます。

 競技場には左右に2個のスクリーンがあり、それほど大きくなく思ったより地味なものです。緊張する先発メンバーの紹介です。何しろ高原は後半からの出場が多いので、今日は先発してくれと願っていたので。とは言っても、内心は先発だなとの予測はありました。HSVの第1戦はホームでハノーハーに0−3の惨敗。テレビのハイライトで見ましたが、この試合は高原は後半からの出場。結構良い動きでしたが、何としてもエースのロメオが全く駄目。従って、今日は高原を先発させないと監督のヤラも立場がないはずだと思っていましたから。案の定、先発で来ました。ロメオをセンターに高原は左サイドです。放送でのメンバー紹介もそれほど派手ではなく、雄叫びもなく、更にゴールゲッターの名前すら叫びません。静かに1−0の表示をするのみです。正に大人の競技場の感じです。

 HSVはブンデスリーガの名門です。何と言ってもドイツの権化と言われたウベ・ゼーラーのいたチームです。小生は35年位前にサッカー後進国の日本に来たHSVの試合を確か国立競技場で見ました。細かいことは記憶にありませんが、ゼーラーのプレーを目の当りにしてまさにサッカーは体格で決まらない素晴らしいスポーツと言うことを実感した思い出があります。

 皆と同様にビールを買って試合開始を待ちます。チームサポーター以外の客は家族連れや小中学生も結構多く、たまたま小生の右も左も小学校高学年の二人連れです。試合が始りアウェーのHSVが押し気味に展開します。そこで高原の1発が出ました。前後左右の動きはチームでも特に目立ち、どうしてもロメオの動きの冴えないなかで、流れに乗った素晴らしい得点です。その後、ボーフムのコーナーキックから同点となります。この得点がサポーターの目の前でしたから、その盛り上がりは大変でした。応援はボーフム側は太鼓1個使っていましたが、その他の鳴り物はなし。自然に盛り上がる応援歌は感激物です。彼らのマナーも良く、フーリガン的なことは試合開始前、終了後を含めて全くありません。代表の試合やタイトルの掛かった対外試合の時のフーリガン的な興奮とは異なって、いかにもサッカーを楽しんでいる様子がします。試合中、”たかはら”とか”たか”とか叫ぶと周辺の観客が一斉にこちらを向くシーンが数回ありましたが、気がつくと隣にいる小学生達の方が冷静に試合を見ているので、少し気恥ずかしい気持ちにもなりました。当日、見掛けた日本人は数人でしたが、何といっても小さな地方都市ですから、チケット入手、競技場へのアクセス、混乱の無さなど含めて小生にとって最高のブンデスリーガ観戦となりました。ボーフムは人気のある某旅雑誌にも紹介されていませんから。結局、試合は前半の1−1のまま終了しました。少し贔屓目ですがこれからの高原の活躍を充分に予感させる試合でもありました。サッカー専門誌”kicker”の採点表ではHSVの最高点が当日のマンオブザマッチのマハタビキアノ2.0、高原は2番目の高得点2.5でした。その上、この試合の記事の写真は高原の得点シーンでした。

 旅の途中で会ったスペインの若者、彼はマドリッドに住むレアルのファンですが、ブンデスリーガはスペインやイングランドのリーグと比べてつまらないと生意気なことを言っていましたが、内心少し同意するものがあるなと感じたことを思い出しました。しかし、リーグが異なっても内容のある試合の生観戦に関しては至福の時を過ごせることを改めて体感しました。

後半戦の高原の活躍を祈って筆を置きます。

最終更新日: 2004年03月05日

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