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2001年2月撮影(by Satoshi)、無断転載禁止



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2001年02月16日(金) マンハイム
00/01シーズン、ドイツ・ブンデスリーガ2部 第22節
SVWマンハイム vs ハノーファー96

 2001年2、3月に2ヶ月間、ドイツの友人家族のところ居候し、マンハイムの語学学校に通っていた私は、地元マンハイムの金曜夜開催の試合を観戦することに。隠れマンハイムファンであった私は、日本では、2部リーグの中小クラブであるマンハイムの情報にふれることすら難しく悶々としていたが、とうとう憧れのカール・ベンツスタジアムへ行くことに。15マルク(900円)で買ったチケットで入ったスタジアムは、まさにクラブサッカーの原点だった。


[パノラマ写真] ブンデスリーガ2部「SVWマンハイム対ハノーバー96」

 マンハイムにてブンデスリーガ2部の金曜ナイトマッチが行われたので、もちろん観戦に行く。金曜日はいつも語学学校がちょっとだけ早く、12時15分(通常13時)に終わるので、お腹がすかずにすむ。それで授業後、いつものようにパンや果物を買って簡単な昼食として、その後、メディオテークと呼ばれる図書館とLL教室が一緒になったようなところで、自習。私の場合、文法力に比してリスニングや会話の能力が低いので、先生からその改善の処方箋として、とりあえず2週間毎日ディクタートの訓練をするように言われており、それにとりかかる。そしてこの日も1、2時間ほどテープと格闘した後、残った時間は宿題にあてる。それで5時に閉館になるまで自習して、それから簡単な夕食をとるために町へ(昼食も夕食も「簡単」だったりする)。

 マンハイムの中心地パラーデプラッツまで行って夕食をとった後、いったん中央駅へ行き荷物をコインロッカーへ預ける。サッカー観戦は手ぶらが一番。場所によっては大きなカバンについて持ち込みお断りのところもある。中央駅からは、市電を乗り継ぐ形になるのだが、この日は臨時列車を走らせており、スタジアム行きのそれを利用。車内にはたくさんの熱烈なマンハイムサポ。かなり熱が入っているというか、ただの酔っぱらい集団。約15分くらいで、目的地カール・ベンツ・シュタディオンへ到着。その名の通りベンツ資本。市電に乗ったときから聞こえる、「Waldhof」コールがあちこちで始まっている。マンハイムの正式なチーム名は「スポルト・フェライン・ヴァルドホーフ・マンハイム」。

[チケット入手について]

コーナー立見席のチケット、拡大表示可能 ・コーナー立ち見席
 15DM(7.68EUR、900円) 当日券購入

 金曜夜開催であり相手がハノーファー96ということで、当日券で余裕。というか、座席の部分もあるのだが、50マルクと立ち見に比べて割高なので、ほとんど客が立ち見席を利用している状態。立ち見はもちろん自由席なのだが、いわゆるマンハイムサポが集結するのは、メインスタンドから見て左側に位置するバックスタンド寄りのコーナーにある立ち見エリア。もっとも写真を見れば分かるように右側のコーナーは、存在しない(笑)。そしてそのメインスタンドから向かって右側のゴール裏にいわゆるアウェーサポ用の隔離エリアが用意されている。感想として、ボルシア・メンヒェングランドバッハなど一部のクラブを除いて、2部リーグの試合はかなり気軽に当日券で観られるのでは。

 もちろん当日券を買うつもりで来たため、まずはスタジアム入り口にあるチケット売場へ。ここで、お金が25マルク(1500円弱)しか手元にないことに気付く。それでも立ち見席が15マルク(7.68ユーロ、900円弱)なので余裕で購入。ものすごい世界だ。このカールベンツスタジアム、メイン&バック、及びゴール裏が座席エリアで、それ以外の各コーナーは、立ち見エリアとなっているが、ほとんどが立ち見での観戦。一部の座席券を持った人は、みなメインスタンド、もしくはバックスタンドでちらほら観戦しているくらい。あとゴール裏は、マンハイム側はほとんどおらず、ハノーバー用のアウェーシートに近いゴール裏は、暇な警察官の皆さんの観戦場所になっている。私はマンハイムサイドのメインスタンド側コーナーで観戦。なおもっとも熱いサポーターのたまり場になっているのは、バックスタンド側のコーナー付近。

00/01 ドイツ・ブンデスリーガ2部 第22節


SVWマンハイム
2 前  半 1

ハノーファー96
1 0
1 1
後  半
得 点 経 過
   '3 クラウシュ
  
'69 テバー
   
'59 リンケ
   
出 場 選 手
(※ 選手名の右側の数字は、Kickerによる採点)
SVWマンハイム (4 - 4 - 2)
GK

ホラリート (2)
DF
バリッチ (4)
フコティッチ (2)
パシエカ (3)
レーム (3)
MF
テバー (4) ('72 レムビアク)
モンテロ (2,5)
ヴィンツェ (4) ('64 スケラ)
プロツェル ('23 カティッチ (2))
FW
クラウシュ (2,5)
リヒト (3)
ハノーファー96 (3 - 4 - 3)
GK

ジーファース (3)
DF
デメシ (3)
シェーファー (3)
アマドゥ (3) ('79 モラータ)
MF
ララ (4)
リンケ (2)
シマック (3) ('79 ケイタ)
チェルンドロ (4)
FW
モリナス (3)
シュテンデル (4)
シュテフリュ (4,5) ('46 ブーノウア)
警 告 ( ) / 退 場 (
    リンケ
ララ
[DATE] 2001年2月16日(金)
[STADIUM] カール・ベンツ・シュタディオン(マンハイム)
[ATTENDANCE] 6,900人

 試合開始20分ほど前に、自分の観戦場所を確保。ピッチでは選手が練習中で、へんな歌手らしき人が、曲に合わせて歌を歌ってサポーターを盛り上げている。なんだかずいぶんキザな男性。それから、DSFのリポーターがメインスタンド前で、ダイジェストニュース向けのビデオ撮りを行っている。練習中、一人のマンハイムの選手が、金網越しにサインを求める子供たちのところに走り寄り、みんなにサインをしてあげる。サッカー専用スタジアムのため、ピッチと観客席との距離が近く、このほのぼのとした雰囲気が良い。そうこうしているうちに、場内を盛り上げるためか、一人のブラジル人女性がセクシーなサンバの衣装(ビキニ)を身にまとって、ピッチで踊り始める。サンバだ。そして二人の男性がその周りで太鼓をたたく。彼女はゴール裏にもやって来て、腰をフリフリして踊っている。ほとんど酔っぱらいの男性ばかりで占められたゴール裏はかなり盛り上がる。すると最前列にいた、子供たちがなんと彼女にサインをねだる(大爆笑)。そして踊りながら、セクシーな衣装で子供たちのところへ赴くブラジル人ダンサー。腰を振りながら子供たちにサイン。彼らは誰のサインでも嬉しいようだ。


[パノラマ写真] 選手入場、そして整列。

 そんな余興が終わり、いよいよ選手入場。あっと言う間にキックオフ。直後、ホーム、マンハイムが怒濤の先制攻撃を仕掛け、前半3分、クロスがつながり先制ゴール!現在勝ち点32で5位のマンハイム、一方ハノーファーは勝ち点30で6位。しかし、1位のニュルンベルクはともかく(既に勝ち点48でダントツ首位)、2位のザンクト・パウリは勝ち点33。マンハイム、ハノーファーともに、一部に上がることのできる上位3位に食い込むチャンスを十分有しており、その意味で首位戦線から脱落しないためには、どちらもこの試合を落とせない。逆にこの試合に勝てば、ライバルである相手チームに直接勝ち点3差をつけることができるのだ。そしてそのようなモティベーションを最初に気迫に変えたのが、今日のSVWマンハイムだった。前半は、このマンハイムがディフェンスラインをかなりリスキーにあげて、押し気味に展開。オフサイドトラップで相手の攻撃を紡ぐ一方、短い中盤を少ないパスで経由してすぐに前線にチャンスを与えようとした。しかし、前線のタレントがいまいちプレーの正確性に欠け、つまらないパスが通らず、決定的なチャンスは少なし。一方、ちょっと上げ気味のディフェンスラインをついた、ハノーファーのカウンター攻撃が、ボディブローのように徐々に効き始め、少しずつラインが後退。間延びした中盤の中を、ハノーファーのパスがうまく通るとたちまちピンチに。でも何とかしのいで、とりあえず前半は1:0で終了。

 ハーフタイムに再びブラジル人ダンサー登場。先ほどは黄色のビキニだったが、今度は白(シルバー?)のビキニにお色直しをしてピッチに登場。再びゴール裏にもやってきて、また子供たちにサイン。その後、ボール回しをしているリザーブの選手のところにも乱入して、選手の一人と向かい合って腰を振り出す始末。

 さて、後半に入ると、とうとうマンハイムのディフェンダー陣が屈する。後半13分、ハノーファーの同点ゴール。これで流れはハノーファーに傾き、数分後にはポストをたたく惜しいシュート、さらに後一歩でゴールというシーンがもう一回続く。しかし、決勝点はホームのマンハイムが!後半25分、コーナーキックから、テバーが見事なヘディングシュート。これで、2:1。盛り上がるマンハイムサポのゴール裏(コーナー付近)。発煙筒もたかれて、かなり危険な雰囲気に。そしてこのまま、タイムアップで、この重要な試合をホームのマンハイムがものにして、勝ち点を35に。一方、ハノーファーは30のまま。


発煙筒もたかれたサポーターエリア

 というわけで、初めてブンデスリーガの2部を観戦したが、思ったよりも面白く、興奮できて良い体験に。観客数は6900人と少ないものの、「町とクラブとフットボール」を感じる牧歌的な雰囲気。試合中、カゴにプレッツェルを詰め込んだパン屋のおじさんが、売りにまわるなど、いろいろなシーンにも出会えた。学校帰りに900円払ってちょっとサッカー観戦とは、なんと 素晴らしき生活か。以上、ブンデスリーガ2部の金曜ナイトマッチ観戦記でした。

(作者注: この後、マンハイムは勝ち点を重ねて最終節まで昇格のチャンスを有していたが、ザンクト・パウリにあと一歩及ばず、4位で昇格の夢はかなわず。ただ私が観た試合でも大活躍したハンノ・バリッチ選手は、ケルンに引き抜かれる形で個人"昇格"。一方、この敗戦をきっかけに昇格戦線から脱落していったハノーファーだが、こちらは翌01/02シーズンに、シーズン通して首位を独走して見事昇格。その際、2部で得点王となりチームに貢献したシマックは、翌01/02シーズンから強豪レバークーゼンでプレーすることになった。一方、前述のように一年早く個人"昇格"していたバリッチは、所属のケルンが2部降格したため、1部チームへ移籍することで個人"残留"することに。その新天地は、こちらもシマックと同じ強豪レバークーゼンに。また、この試合で決勝点を決める活躍を見せたセリム・テバーも、当時、チームの中心となる若手の一人で、翌01/02シーズンもマンハイムでプレーした後、02/03シーズンからはカイザースラウテルンへ個人"昇格"。当のマンハイムは、2部でかなり苦労の日々が続いている昨今である、マンハイムが生んだ若き才能は、今、トップリーグで輝いている。そしてこれこそ、2部リーグ観戦の楽しみだったりする)

最終更新日: 2005年08月16日

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