
試合開始前の「BayArena」スタジアム

選手入場で盛り上がるゴール裏

選手入場(左)、続々と入場(右)

そしてピッチへ...(左)、一方バイヤーエルフ君は退場...(右)
全ての選手がピッチへと散ると、それまでピッチ上で観客を盛り上げていたレバークーゼンのマスコット、バイヤーエルフ君は寂しそうな顔して退場。それにしてもこのかぶりモノ、でかい顔にひじょうにマッチした足の太さには驚いた。中には、一体どんな体型の大男が入っていたのであろうか。
それはともかく、ヘルタ・ベルリンのキックオフで試合がスタート。太陽は西へと傾きつつある、土曜の午後。メインスタンドの屋根の影が、ピッチに明るい部分と暗い部分のコントラストを生み出す。アウェーのヘルタ・ベルリン向けの隔離席は、メインスタンド側のコーナーの一角に設けられており、かなりの数のサポーターが集まっていた。そして、試合開始とともに発煙筒がたかれ、かなり熱狂的な応援を展開。一方のレバークーゼンサポは、試合前にハートが描かれた同じ模様の紙をみんなで掲げ、クラブへの愛を訴えたり、ひじょうに紳士的な応援を展開。小さな街の応援団といった感じでおとなしめ。メインスタンドには、隠れヘルタサポ(いや全然堂々と応援している人もいた)もけっこういて、それほど統一感のある応援はナシ。

ヘルタ・ベルリンからのキックオフ(左)、ヘルタ・サポによる発煙筒の煙(右)

ヘルタ・ベルリンのレーマーの先制ゴール(左)、熱血漢ダウム監督(右)
その応援の差なのかは不明だが、開始9分、あっという間にアウェーのヘルタ・ベルリンが先制のゴールで試合が動き出す。私は、レバークーゼンの中でも、右サイドアタッカーのノイヴィル選手がお気に入りで、この日もスタメンで登場したノイヴィル選手を応援していたのだが、このヘルタの先制点は、ノイヴィル選手のちょっとしたミスがきっかけとなり、ヘルタが攻撃に転じた結果でちょっとショック。ノイヴィル選手自身、彼は猫背の独特のフォームで、相手との1対1に向かうのだが、その猫背がさらに深くなり、なんだか悲しそう。ちょうど前半は私が最前列で観戦していたメインスタンド側のライン際を行ったり来たり。彼が必死に攻撃参加するラインのすぐ横には、ものすごい形相で全身を使って指示を送る熱血漢ダウム監督が。この監督、ほんとに一挙手一投足が面白く(もちろん彼は真剣だが)、指示を送る監督を観ているだけで楽しめるくらいだ。
さて、レバークーゼンは、この時点で勝ち点41で2位。勝ち点46で首位を走るバイエルン・ミュンヘンとは勝ち点5差がついており、このホームゲームはぜひとも勝ち取る必要があった。さらに、この第22節、優勝争いを演じるバイエルンは、ホームで格下のフランクフルトと対戦。さすがにフランクフルトに負けることは期待しにくく、そんなわけで勝ちのみが求められていたレバークーゼン。先制点をたたき込まれて、困っている場合ではなかった。
というわけで、わずか4分後の前半13分。レバークーゼンのエースであり、クラブでの活躍が認められドイツ代表のFWとしても選ばれようになったウルフ・キルステンが、同点ゴールをたたき込む。さすが、キャプテン、気合いは入りまくりのガッツポーズの後、祝福する選手とともに中央へとダッシュ。これで1-1。

ゼ・ロベルトの嬉しい「ゆりかご」ゴールで逆転(左)
リンクの追加点、それに乗じてゼ・ロベルトが「ゆりかご」の上に!(右)
さらに、24分には、エメルソンとともにレバークーゼンで活躍するブラジル人選手、ゼ・ロベルトが逆転のゴール。スタジアムは熱狂の渦に包まれる。というのも、このゼ・ロベルトのゴールは、生まれたばかりの赤ん坊に捧げる「ゆりかご」ゴール!これを期待してなのか、前ページで紹介したクラブ会報誌では、ゼ・ロベルトのインタビュー記事があり、奥さんとの仲むつまじいツーショットの写真などが掲載されていた。
万年2位の汚名を返上すべく、必死に常勝バイエルンを追いかけるレバークーゼンには、ここまで前シーズンに比べて成績も芳しくなかったヘルタ・ベルリンを上回る勢いが感じられた。ゼ・ロベルトの逆転ゴールからわずか数分後、今度は、リンクが追加点をたたき込む。そして、ゴールを決めたリンクは、なんとゼ・ロベルトを抱きかかえて、彼を「ゆりかご」!ファンは拍手喝采で盛り上がる。これで3-1。実に大味な試合が展開されていき、前半終了。