Click here to visit our sponsor



スポンサー
Click here to visit our sponsor
 
>> 
2000年欧州蹴球観戦紀行   欧州蹴球観戦紀行トップページへ戻る

<< BACK | INDEX | NEXT >>

   2000年03月03日(金) ローマ→ペスカーラ、「ペスカーラ vs アタランタ」観戦

ペスカーラ

 火曜のラツィオ戦から日曜夜のミランダービーまで、実に6日間連続で試合を観戦予定の私たち。まさに「蹴球6日」の日々。その4日目の今日、カップ戦とセリエAのリーグ戦の間をぬって、金曜開催のセリエBの試合を観戦することに。地中海に面するローマから東へ進路をとり、アドリア海沿いのリゾート地ペスカーラへ向かう。この日の夜、ペスカーラにて地元チーム・ペスカーラと強豪アタランタとの一戦が行われるのだ。
 早朝、ローマを出発した私たちは、進路をローマから東にとり、イタリア半島を横断してアドリア海に面するリゾート地、ペスカーラへ。このペスカーラとローマの間を通っている線は、本数が少なく、途中駅も寂しい造り。列車もひじょうにすいていた。ちょうど、コルノ山やアマロ山といったイタリア中部にある比較的高い山の間を抜けていくルートで、車窓には白い雪をかぶった山々。山岳地帯をひたすら走る列車。途中駅の貨物引き込み線では、さびついて放置されている「DB」(ドイツ鉄道)の貨車を発見。一体どうやってここまでやって来たのか。約4時間の列車の旅の後、お昼にはペスカーラに到着。
Photograph by St. Marco Kabayama
ペスカーラ駅
 なにせこのペスカーラについて書かれているガイドブックがなく、友人マルコ・カバヤマ氏がイタリア政府観光局でもらってきた英語のパンフのみとという情報量の少なさ。したがって、日本でホテルを予約していなかったので、まずはホテル探しの作業から。もっとも、海に面した夏のリゾート地。3月のこの時期には、観光客は少なく、どこのホテルも空いているとみた。まず、駅の切符売り場に併設されているインフォメーションでホテルリスト(英語)をもらう。そこから、安いけどシャワーとかトイレとかの設備がそこそこついているやつをピックアップ。その中で、駅に最も近かったものを選んで、さっそく行ってみる。駅前には、中国人の露天商がたくさん売り物を広げてたむろしている。フィレンツェやミラノなどでよく見かける輩だが、こんなところでも商売をやっているとは。
 お目当てのホテルは確かに駅前にあり発見。ドアを開けるとフロントにオヤジさんが。あまり英語は解さないようだが、部屋を探しているというこっちの意図は理解している模様。とりあえず、部屋を見せてくれと頼み、案内してもらう。案内してもらった2階の部屋。天井がやたら高い。シャワーもついているしトイレもある。値段も安いし1泊だからこれでいいかと即決。受付をしてからカギをもらって、荷物を下ろす。
Photograph by St. Marco Kabayama
アドリア海に面したリゾート地

拡大表示可能
スタディオ・アドリアティコ

拡大表示可能
スタディオ・アドリアティコ

拡大表示可能
文房具屋で買ったポストカードより

 それからさっそくペスカーラの町にくりだす。まずはアドリア海をチェックしておかないとということで、駅からまっすぐ伸びる目抜き通りを歩いて海岸の方へ。通りの突き当たりから先に広がるアドリア海のブルー。「紅の豚」に出てくるようなアドリア海の女(?)には出会えなかったが、遠くへ行ってしまった彼氏のことを想い、クリーム色のコートをはおって(もちろん襟立て!)、よたよたと海岸沿いを歩く女がいてもおかしくない雰囲気。
 ちょうどお昼だったので、海岸沿いのレストランで昼食をとることに。季節外れのリゾート地ということで、海岸沿いを歩く人はまばら。レストランの客は私たちだけ。ペスカーラといえば、やっぱりペスカトーレだろと思い、「ホントかよ」と自問自答しつつ、やっぱりメニューにあったペスカトーレをチョイス。でも、ナポリタンというのは、日本人が勝手につけた名前だってよく聞くし、ほんとかなぁ「ペスカトーレ」...。それと、前菜として「生ハムとメロン」を選択。
 前菜の「生ハムとメロン」については、ハズレはまずないので、美味しく頂く。しかし、肝心のペスカトーレについては、中に入っている魚介類の一つ一つが小振りなサイズだったのが、がっかり。季節柄の問題なのか、そういうものなのか、ただこの店がヤバいだけなのか。味の方は、とりたてて誉めるほどでもなく。
 食後は、スタジアムのある南東方向へと、海岸沿いを歩いてみる。夏はかなりリゾート地として盛り上がりそうな海岸のようで、ビーチバレーのコートや、海の家の建物などが並んでいるが、もちろん今は閉鎖状態。中学生ぐらいの男女グループが、砂浜をグランドにサッカーボールを蹴っていた。
拡大表示可能
試合を告知するポスター
 ホテルを出る前に、ホテルの人と身振り手振りでスタジアムまで何分かかるのかを議論したのだが、彼の出した答えとして私たちが理解したのは、徒歩で約20分。バスが走っているが、歩きで十分というような話だった。でも実際はそんなわけなく、やたらと遠い。この浜辺から歩いてスタジアムまで行ってみようということだったが、歩けど歩けどスタジアムの姿は確認できず。それでもちゃんと地図を持っており、一つ一つ交差する通りをチェックしながら、まっすぐとスタジアムへと伸びる通りを歩いていく。
 そして、もういい加減遠すぎるよと思っていた頃に、スタジアムに到着。周辺はスポーツ施設が立ち並んでいて、アンツーカーのテニスコートなんてあり、まさにイタリア。ちなみに、アンツーカーとは、レンガを砕いた素材のテニスコートで、独特のバウンドをするのが特徴。イタリア、フランス、スペインに多い種類のコートで、全仏オープンのコートがこれにあたる。南欧系の選手の中には、このアンツーカーのスペシャリストと呼ばれる選手が多く、全仏オープンだけ活躍したりする。
 はっきりいってボロボロのスタジアム。海風の影響か、鉄の柵はさび付いている。造りは駒沢競技場そっくり。駒沢大学近くに住み、FC東京のスタファンであるマルコ・カバヤマ氏は、故郷に帰った思い(?)。とりあえず、スタジアムを一周してみる。そこで私たちが見たものは、ゴール裏の電光掲示板(左下写真)!なんと、ないのだ(笑)。掲示板を取りつける骨組みはあるのだが、中身がないのだ。これでは試合経過が分からないでは!
拡大表示可能
ペスカーラのバスチケット
 スタジアムまで足を運んだのは、昼間のスタジアムの様子を見ておきたかっただけでなく、夜の試合の前売りチケットを買うためでもあった。しかし、チケットを売るブースはどこも閉まっており、買える気配なし。スポーツ施設の管理事務所みたいな建物があったが、チケットとは関係なさそう。しょうがないので、人に聞いてみようと思い、英語が理解できそうな若い人を探す(年輩の人は通じにくい)。すると、おあつらえ向きの若いカップルを発見。デート中、申し訳なかったが、尋ねてみると、男の方の人がやさしく答えてくれる。ある程度話せる英語がご自慢のご様子。彼曰く、「試合開始の2時間くらい前から、あそこで発売されるよ」、彼の指さす方向は、メインスタンド側のチケット販売ブース。もちろん今は閉まっている。「グラッツェ」と言い、彼らと別れ、私たちはとりあえずホテルへと戻る。もちろん、バールでバスのチケットを買って、バスを利用して。
 キックオフは20時45分だったので、18時半頃再びスタジアムへ。すると、数十人の人だかりが当日券売場のところにできていて、ちょっとした口論になっている。なんでも係りの人間がブースの中にいるにも関わらず、当日券の販売は8時頃から始めると言っているらしく、そのことにサポーターが腹をたてているご様子。結局、さんざん怒鳴りまくっていたサポーターも、あきらめて近くのバールに時間をつぶしに退散。私も、空振りをくった格好でちょっと残念と思いつつ、夕食でも食うかとまたホテルや駅のある中心部へ戻る。

セリエB第25節「ペスカーラ対アタランタ」観戦

 そして、夕食を済ませて、8時過ぎに駅からバスで再びスタジアムへ。バスには、何人かのペスカーラサポの若者が。今度はちゃんとチケットの販売が行われていて、ゴール裏かメインスタンドか選べるようになっている。ゴール裏は確かに安かったが、メインスタンドも3000円という今までで一番安い値段。もっとも試合がセリエBということもあったが、せっかくだからメインスタンドにするかということで、メインスタンドの列に。値段という理由だけでなく、ゴール裏の列はものすごく長かったが、メインスタンドの列はほとんど人が並んでいなかったというのも、メインスタンド席購入の理由の一つ。もちろん、生カニージャを近くで見たい!というのも大きな理由だ。

メインスタンドのチケット、拡大表示可[チケット入手について]

・メインスタンド中央 50.000Lit(25.82EUR、3000円)
  当日券購入

 チケットについては、本文でも詳しく書いたが、当日券を試合前に購入。ペスカーラの場合、それほどサポーターの数は多くなく、この試合、相手がカニージャのいる強豪アタランタであったが、当日券で余裕であり、空席も多かった。
 もっとも、金曜夜の試合だったということも影響しているのかもしれない。セリエBの場合、通常の日曜の試合以外に、金曜と月曜に各1試合開催される。月曜と金曜は、セリエAやカップ戦がないため、試合がどうしても観たいというサッカー中毒の方にはおすすめ。それに、テレビでも観られるセリエAと違い、セリエB観戦もよい思い出になること間違いなし。町とクラブとフットボールといった牧歌的な雰囲気が漂う。

 メインスタンド側の入口から中に入るとすでに観客が集まりかけている。一応指定席であったが、まわりがみんな無視して座っているようだったので、私たちも適当に見やすい席に座る。すでに選手たちの練習が始まっており、自分のいた席の近くでは、アタランタ側の練習が行われている。その中には、元アルゼンチン代表のカニーヒャの姿も!あのアルゼンチン代表の、マラドーナのパートナーの、マリファナ大好きな(?)、カニージャだ!こんなところで、カニーヒャ、よく腐らずにがんばっているなと、彼の背中を見てしみじみと思う。

イタリア セリエB 第25節


ペスカーラ
0 前  半 1

アタランタ
0 1
0 0
後  半
得 点 経 過
   '36 ゼノーニ 
出 場 選 手
ペスカーラ(4 - 3 - 3)
GK
アプレア
DF
メツァノッティ('46 キオーナ)
ザヌッタ
アレグリ('63 マッサーラ)
グレゴリ
MF
ジアコッボ
バルディ
ゲルシ
FW
ブコチャ('46 ザニーニ)
スーロ
ジアンパオロ
アタランタ(4 - 4 - 2)
GK
フォンタナ
DF
シビグリア
ザウリ
ロレンツィー('50 ルスティコ)
C.ゼンノーニ
MF
ドニ
ドュンデルスキー
D.ゼンノーニ
ロッシーニ('68 ピナルディ)
FW
ドナーティ
カニージャ('92 エスピナル)
警 告 ( ) / 退 場 (
ザニーニ
グレゴリ
ルスティコ
[DATE]2000年3月3日(金)
[STADIUM]スタディオ・アドリアティコ(ペスカーラ)
[ATTENDANCE]10,000人

 自らを「Bad Boys」と称するペスカーラサポーターは選手入場とともに発煙筒を炊きまくり。中には、ピッチの中に投げ込むヤツまで出現。煙の中でキックオフ。アタランタ側にボールが渡ると、ものすごい音の爆竹が炸裂するという恐ろしい応援の中で、試合は進行。どちらかというとB残留が課題のペスカーラに対して、A昇格をかけた一戦としてこのアウェーの試合を位置づけているアタランタ。レベルに差あり、であった。ペスカーラはとにかく凡ミスが多すぎ。たまにスーパープレーが見られるが、まぐれが重なったに過ぎず、長続きしない。

拡大表示可能
[パノラマ写真] メインスタンドからの眺め

Photograph by St. Marco Kabayama  Photograph by St. Marco Kabayama
ペスカーラサポ「バッドボーイズ」(左)、練習中のカニージャ(右)

Photograph by St. Marco Kabayama  拡大表示可能
選手登場(左)、試合開始とともに発煙筒が投げ込まれる(右)、

Photograph by St. Marco Kabayama  Photograph by St. Marco Kabayama
アタランタゴールの判定(左)、後半はカニージャのキックオフ(右)

Photograph by St. Marco Kabayama  Photograph by St. Marco Kabayama
がんばれ、カニージャ!(左)、終了間際、両チームがエキサイト(右)

Photograph by St. Marco Kabayama
アタランタ、貴重なアウェーでの勝ち点3

 試合の方は、オフサイドっぽいアタランタのゴールが、ゴールとして認められ、発煙筒が投げ込まれる中で、アタランタがこの一点を死守。試合終了間際、審判の判定をめぐりの両チームの選手同士が入り乱れてのちょっとした乱闘。直後、ゴール裏でも乱闘が起こり警官隊出動。物々しい雰囲気の中で試合終了。この試合に勝ち、A昇格資格を持つ3位にくい込んだアタランタ。仲間内で喜び合いながら、すぐにグラウンドを後にしていった。
 試合後、しばらくゴール裏付近で興奮状態が続いていたが、私たちはそれをよそにホテルへと帰ることに。しかし、いくら待ってもバスがやって来なくて、しょうがないから歩いて帰ることに。ホテルまでの道のりを半分くらい歩いたところで、後ろからバスの気配が。近くにあったバス停までダッシュして、そこから無銭乗車。ホテルへたどりつき、就寝。翌朝は再び早起きしてフィレンツェへと急ぐ予定であった。

<< BACK | INDEX | NEXT >>

欧州蹴球観戦紀行トップページへ戻る
 

▲Page Top
Copyright(C) euronavi.net All rights reserved.