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2000年欧州蹴球観戦紀行   欧州蹴球観戦紀行トップページへ戻る

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   2000年02月27日(日) ケルン→ミラノ→トリノ 「ユヴェントスFC vs ASローマ」観戦
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ミラノのトラムチケット

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トリノのトラムチケット

トリノ

 夜行列車でケルンからイタリア入りした私たちは、朝ミラノに到着。到着の30分くらい前に車掌さんがやって来て起こされ、預けていたパスポートとユーレイルパスを返してもらった。その後、身支度するもののあっという間にミラノ中央駅へ到着したわけで、降りるのが遅くなってしまい、車掌さんに「早く降りようぜ」とせかされる。
 着後、駅の荷物一時預かり所で大きな荷物を預け身軽になったところで、まずは連絡しておいた駅前のホテルに足を運ぶ。この日はトリノで宿泊予定だったが、ミランダービー前夜にこのミラノのホテルに宿泊予定であり、その際チェックインが深夜の予定であったため、デポジットとしての1泊分の支払いを行った。それから、ドゥオモ横の観光案内所などで情報収集。昼食をミラノ中央駅でとって、昼過ぎトリノへ向かう列車に乗車。
 この日の午後、サンシーロで「インテル対ヴェネツィア」の試合が予定されていたが、時間的に「はしご」はつらいと判断し、夜にデッレアルピで行われる「ユベントス対ローマ」の大一番にしぼって観戦することにした。車内では検札に来た車掌さんに「ナカタ、ナカタ」と言われる。ナカタ目当ての日本人観戦者はかなりいるなと感じる。私たちの乗った列車は、3時過ぎにトリノ到着。まずは、予約しておいた駅前のホテルにチェックイン。荷物を置いて試合観戦モードに身支度を整え、さっそく駅前からトラムでスタジアムへ。デッレアルピは、ほんとに駅から遠いスタジアムだ。40分ほど乗ったトラムを、その終点で降りると、トラムのおじちゃんに教わったようにデッレ・アルピを目指すが、それらしい建物はない。ただ、地図通りの方角に歩いているようなので、信じてひたすら埃っぽく人通りのほとんどない道路を歩いていくと、ただっ広い敷地の真ん中に、スタジアムらしき大きな建造物を発見。というわけで、やっとの思いでデッレ・アルピに到着。

セリエA第23節「ユヴェントスFC vs ASローマ」@デッレ・アルピ

Photograph by St. Marco Kabayama
やたら遠いところにあるデッレ・アルピ

 やっと着いたと思い信号を渡ると、いきなりダフ屋が私たちのまわりにわんさかやってくる。アレナやレバークーゼンではなかった光景だった。チケットはもう「Sold Out」だと言ってくるが無視。とりあえずスタジアムを一周して状況を把握。6時くらいから当日券が販売されるとのことなので、なんだかんだいって5時過ぎから1時間くらいチケット売場の前で待つ。まわりには日本人観光客ばかり。オランダ、ドイツをまわってきた私たちは、ダフ屋と日本人が異様なくらいに多いイタリアに、ただただ驚く。さて、待っていると、突然アウェーサポであるローマサポが集まるエリアで、発煙筒をたくなど威嚇行為が発生。とたんに警察の車両が集まり出す。その後、アウェーサポのエリアは厳戒態勢が敷かれた。
 そして6時に当日チケットの販売が始まり、チケットを無事購入。それから、夕食を食べたいものの食べる店もなく、中心部に戻る時間もなく、仕方なくスタジアム近くのマックへ。もちろん大混雑。やっとのことで、食料を調達し夕食を済ますと、いざデッレ・アルピへ。すっかり夜になり暗くなったスタジアム周辺には、続々とユベントスサポが集結し始め、私たちの横を家族連れのサポが通り過ぎる。その中のオヤジが、「ナカタ、ナカタ!」と高らかに適当にリズムをつけて歌い出す。とりあえず「スーペル・ピッポ!」と叫んでおくと、子供とともに喜ぶオヤジ。実に単純だ。

拡大表示可能[チケット入手について]

 ・バックスタンド2階中央後列 120.000Lit(61.97EUR、7200円)
  当日券購入

 ユベントス対ローマの試合は、当日券で簡単に買うことができた。確かに人気カードではあるが、ナイトマッチであったため、午後の試合出会った場合よりも客の出足は少なかったのでは。さらに、ユベントスは、スタジアムが満員になることは少ないクラブとしても知られており、その要因としては、サポーターがそれほど熱心ではない、スタジアムのキャパがでかいなどが挙げられる。というわけで、当日券を定価で購入できたが、セリエAの場合、さらにダフ屋を利用して定価以下で購入することも可能なよう。とりわけ、ユーベのように定価のチケット料金が高い場合、トライしてみる価値はあるかも(バックスタンド2階で120000リラ(61.97EUR)もするなんて)。相手がローマということで、アウェーサポが、インテルやミラン相手の時ほど多く集まらなかったことも、混雑しなかった要因の一つか。

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スタジアム内のグッズ売場

 スタジアムへの入口は、バーコードを機械で読みとる方式のチケットチェックが行われていた。別にダフ屋から買ったわけではないが、もし赤ランプがついたらどうしようとちょっと緊張する瞬間である。中に入る前に、日本人といえ、ちゃんとボディチェックを受ける。まだ試合までだいぶ時間があり、スタジアムでは子供たちの試合が余興として行われたりしていた。子供には大きすぎるピッチということで、なんと11人ではなく、1チーム15〜20人くらいがピッチを走り回り試合が展開されていた。
 スタジアムの周辺では、あやしい屋台が建ち並び、ブランドマークのないユニフォームなどのグッズが安く販売されているのだが、オフィシャルのグッズに関しては、スタジアム内で販売されていた。そのグッズを売るブースなどを見て回ったり、3階席の眺めを見に行ったりして、試合開始まで時間をつぶす。やがて、一般客によるPKゲームの余興が終わると、選手が練習のために登場。ファン・デル・サール、ダービッツ、ジダン、デル・ピエーロ、フィリッポ・インザーギ...いるいるスター全員集合であった。練習が終わると後はキックオフを待つのみ。隣の席には、ユーベマークの入った座布団をもったご夫婦がやって来る。年間シートを確保しているれっきとしたユーベサポのご様子。
 いよいよ選手が入場する頃には、だいぶ客も入り、そして選手入場となると、歓声があがり盛り上がる。ユベントスは上記のスター選手らが再び登場。対するアウェーのローマも、トッティ、ナカタらの有名選手が遠くからでもはっきり確認できる。試合は8時半にキックオフ。スタメンは以下の通り。試合開始とともに、となりのユーベサポのご夫婦のうち、おばさんの方がトランス状態に(?)。とにかく、狂ったようにようにヤジをとばす。しかし、実に正確にボールを持った選手を指摘し、それなりの指示を送る。観ている客はみんなそれぞれ監督だ!アンチェロッティくそくらえ状態。おばさん、あまりに叫び続けて、ちょっと疲れたのか、タバコに火をつける。ここまでの間、ご主人は、横でいたって紳士的な観戦。たまに、おばさんの声にあわせて、応援するが、恥ずかしさ半分、妻への愛、半分。

Photograph by St. Marco Kabayama  Photograph by St. Marco Kabayama
選手入場(左)、ピッポ・ナカタ・トッティ(右)

イタリア セリエA 第23節


ユヴェントスFC
2 前  半 1

ASローマ
2 1
0 0
後  半
得 点 経 過
'31 ダービッツ
  
'46 インザーギ
 
'38 デルベッキオ
出 場 選 手
(※ 選手名の右側の数字は、RAIによる採点)
ユベントスFC(3 - 4 - 1 - 2)
GK
ファン・デル・サール 6.5
DF
フェラーラ 6
モンテーロ 4
ユリアーノ 7
MF
コンテ 6 ('46 ビリンデッリ 6.5)
タッキナルディ 6
ダービッツ 8
ペソット 6
ジダン 6.5('87 ミルコビッチ)
FW
インザーギ 6.5('64 コバチェビッチ)
デル・ピエーロ 5.5
ASローマ(3 - 4 - 1 - 2)
GK
アントニオーリ 6
DF
ザーゴ 6
アウダイール 6
マンゴーネ 5.5
MF
カフゥ 6
トマーシ 6.5
ナカタ 6('67 ポッジ)
ディ・フランチェスコ 6
トッティ 5
FW
モンテーラ 5.5
デルベッキオ 6.5
警 告 ( ) / 退 場 (
モンテーロ
タッキナルディ
ユリアーノ 
ナカタ
トッティ
[DATE]2000年2月27日(日)
[STADIUM]デッレ・アルピ(トリノ)
[ATTENDANCE]55,000人

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[パノラマ写真] バックスタンド2階からの眺め

Photograph by St. Marco Kabayama

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発煙筒だ、イタリアだ!

 おばさんのタバコの煙が気になりだした前半も30分過ぎ、ダービッツの豪快なミドル炸裂。これには、ホームゲームを毎回観戦に来ているはずのおばさんも、一瞬びっくり。でもすぐに歓喜の舞。飛び跳ねる!飛び跳ねる!私もおばさんと一緒に万歳して、ご主人とともにおばさんへの忠誠心を示す。しかし、おばさんの喜びタイムは長くは続かず。数分後、デルベッキオの同点ゴールで1-1と追いつかれる。私たちの席のちょうど右側、すなわちバックスタンド側のコーナーの1角にローマサポの隔離エリアがあったが、もちろん歓喜の発煙筒。隣のユーベのゴール裏にも投げ込む、投げ込む。もちろん、ユーベサポも、それを拾って投げ返す、投げ返す。警官隊が止めようとすると、どこからともなく、警官隊へ、発煙筒を投げつける、投げつける。それを警官隊は、仕事として、あらかじめ用意してある水たまりに放り込んで消す。そんな、応援合戦の一種が繰り広げられている直後、今度はユーベのディフェンダー、モンテーロがなんと一発レッド。審判はユーベの味方だと思っていた誰もが唖然(笑)。もちろん、ローマサポは、歓喜。センシ会長の時計プレゼントのおかげだ!と言わんばかり。これで10人でプレーしなければならなくなったユーベ。守りに入って、前半終了。声をからしてヤジというか応援を続けていたおばさんもちょっと心配顔。
 15分のハーフタイムは、選手の入場と、それにともなうゴール裏サポーターの発煙筒ショーで終了し、後半がスタート。1-1でむかえた後半開始早々、フィリッポ・インザーギが押し込んで2-1に。おばさん、この後半開始早々のゴールに、今までの不安を全て忘れ、歓喜、歓喜。ご主人と抱き合う。「スーペル・ピッポ!」と私がおばさんに叫ぶと、なんて物わかりの良い日本人だと言わんばかりに、私にクッキーと飴を分けてくれることに。とりあえず、飴だけもらい「グラッチェ」と言っておく。おばさんは英語が理解できず、私はイタリア語はまったく分からないので、選手の名前が唯一のコミュニケーション手段。だが、それでおばさんは十分のご様子。
Photograph by St. Marco Kabayama
デルピエロのコーナーキック

Photograph by St. Marco Kabayama
ナカタ・トッティ・デルピエロ
 さて、これが決勝点となり、首位ユベントスがその後は負けないサッカー展開して勝利。一方のローマは、アウェーとはいえ、ここで敗れたことで優勝戦線から大きく後退。ナカタはイエローカードをもらった上、後半に交代でちょっと残念。なんと、ナカタが途中交代すると同時に、試合途中にも関わらず、スタジアムをあとにする日本人の観客もいる始末。目的がはっきりしているという点では評価できる?まあ、そんなこんなで、イタリアでの最初の観戦となった、「ユベントス対ローマ」が終了。
 全体の感想として、デッレ・アルピの場合、ピッチと客席の間に陸上トラックがあり、ちょっと臨場感に欠ける。さらに、スタジアムが大きいため、満員にはならず、50000人以上入っているのに、空席というか、客を全く入れていないエリアが所々にあり、寂しい感じ。特に発煙筒の被害を食らう恐れ大のゴール裏1階席前列の屋根のない部分は、人がいなくて寂しい雰囲気。そしてゴール裏サポとピッチとの距離を感じる。これは、サッカー専用のスタジアムであり、キャパも比較的抑えているアレナ(アムステルダム)やウルリッヒ・ハバーラント(レバークーゼン)とは大きな違い。あと、応援の雰囲気もだいぶ違う。もちろん、試合前に流れるBGMの選曲も違っていた。
 あと以後、イタリアで特に感じたのは、オランダなどの他の国で感じられる「男気」に出会うことが困難だということ。それもそのはず、上記のような日本人の存在故に、所詮はナカタ目当てか、観光ついでのサッカー観戦くらいにしか思われておらず、日本人に対する印象はその程度。「わざわざ日本から我がオランダ代表を観に来たのか!」と自分のマフラーを差し出すような「男気」が、介在する余地など全くないといった感じだった。後日、ブランドものの紙袋をたくさん抱えて、オリンピコでローマ対リーズを観戦していた集団など見たときは、自分もああいう人々と同じ国の人として見られていると考えるとほんとにショックであった。というわけで、やはり「町とクラブとフットボール」の世界の中に入って、それを体感するためには、中堅国のリーグか、セリエBなどの二部リーグの試合を観戦するのが一番か。あとは、コミュニケーション手段があると大きい。オランダだと、英語がかなり高い率で通じるから、たいへん便利。
 というわけで、デッレ・アルピでの観戦を終えた私たち。トラムで駅前のホテルへ戻る。そのホテルは「地球の歩き方」に紹介されていたもので、試合を観戦して帰ってきたと思われる日本人観光客が私たち以外にもけっこういた。それはともかく、明日はもうこのトリノを離れ、ミラノ経由でローマへと一気に南下する予定。朝早い列車でミラノへ移動する予定だったので、とっとと就寝する。なお、寝る前テレビで午後にサンシーロで行われた「インテル vs ヴェネツィア」の試合のダイジェストを観る。ナナミの出番はなく、一方、インテルのヴィエリがケガで退場のアクシデントが発生していた。1週間後に観戦予定だったダービーにはヴィエリは出られない模様、ちょっと残念。

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