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2000年欧州蹴球観戦紀行   欧州蹴球観戦紀行トップページへ戻る

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   2000年02月26日(土) レバークーゼンへ、「レバークーゼン vs ヘルタ・ベルリン」観戦

 私たちが席に着いてまもなく、練習中の選手も徐々に引き上げ、それからしばらくして、すぐ横にあった蛇腹式のプレイヤーズトンネルが引き出されて、選手入場となった。トンネルがあるため、少し選手から遠ざかってしまったような気がしたが、それでも次々とピッチへ向かう選手たちを拝見することができて満足。というわけで、まずはこの日のスタメンチェック。出場した選手や、試合の経過については以下の通り。

99/00 ドイツ ブンデスリーガ 第22節


バイヤー・レバークーゼン
3 前  半 1

ヘルタ・ベルリン
3 1
0 0
後  半
得 点 経 過
'13 ウルフ・キルステン
'24 ゼ・ロベルト
'27 パウロ・リンク
'9 マルコ・レーマー
出 場 選 手
(カッコ内は交代選手、太字は2月23日オランダ戦の代表招集選手)
レバークーゼン(3 - 5 - 2)
GK
フランク・ユリッチ
DF
ロベルト・コバチ
カルステン・ラメロウ
ポリス・ジブコビッチ
MF
エメルソン
ミヒャエル・バラック
シュテファン・バインリッヒ
オリバー・ノビユ(75分、ベルント・シュナイダー)
ゼ・ロベルト
FW
ウルフ・キルステン(63分、トルベン・ホフマン)
パオロ・リンク(75分、トーマス・ブルダリッチ)
ヘルタ・BSC・ベルリン(3 - 5 - 2)
GK
クリスティアン・フィートラー
DF
ディック・ファン・ブリック
エイヨルフル・スベリション
クエティル・レクダル(27分、ヘントリク・ヘルツォーク)
マルコ・レーマー(46分、ミヒャルケ)
MF
ミヒャエル・ハートマン
セバスティアン・ダイスラー
アンドレアス・シュミット
ダリウス・ボシュツ
FW
アレックス・アルベス(60分、アリ・ダエイ)
ミヒャエル・プレーツ
警 告 ( ) / 退 場 (
  スベリション、レクダル
[DATE] 2000年2月26日(土)
[STADIUM] バイアレナ(レバークーゼン)
[ATTENDANCE] 22,500人

Photograph by St. Marco Kabayama
試合開始前の「BayArena」スタジアム

拡大表示可能  Photograph by St. Marco Kabayama
選手入場で盛り上がるゴール裏

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選手入場(左)、続々と入場(右)

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そしてピッチへ...(左)、一方バイヤーエルフ君は退場...(右)

 全ての選手がピッチへと散ると、それまでピッチ上で観客を盛り上げていたレバークーゼンのマスコット、バイヤーエルフ君は寂しそうな顔して退場。それにしてもこのかぶりモノ、でかい顔にひじょうにマッチした足の太さには驚いた。中には、一体どんな体型の大男が入っていたのであろうか。
 それはともかく、ヘルタ・ベルリンのキックオフで試合がスタート。太陽は西へと傾きつつある、土曜の午後。メインスタンドの屋根の影が、ピッチに明るい部分と暗い部分のコントラストを生み出す。アウェーのヘルタ・ベルリン向けの隔離席は、メインスタンド側のコーナーの一角に設けられており、かなりの数のサポーターが集まっていた。そして、試合開始とともに発煙筒がたかれ、かなり熱狂的な応援を展開。一方のレバークーゼンサポは、試合前にハートが描かれた同じ模様の紙をみんなで掲げ、クラブへの愛を訴えたり、ひじょうに紳士的な応援を展開。小さな街の応援団といった感じでおとなしめ。メインスタンドには、隠れヘルタサポ(いや全然堂々と応援している人もいた)もけっこういて、それほど統一感のある応援はナシ。

Photograph by St. Marco Kabayama  Photograph by St. Marco Kabayama
ヘルタ・ベルリンからのキックオフ(左)、ヘルタ・サポによる発煙筒の煙(右)

Photograph by St. Marco Kabayama  Photograph by St. Marco Kabayama
ヘルタ・ベルリンのレーマーの先制ゴール(左)、熱血漢ダウム監督(右)

 その応援の差なのかは不明だが、開始9分、あっという間にアウェーのヘルタ・ベルリンが先制のゴールで試合が動き出す。私は、レバークーゼンの中でも、右サイドアタッカーのノイヴィル選手がお気に入りで、この日もスタメンで登場したノヴィユ選手を応援していたのだが、このヘルタの先制点は、ノヴィユ選手のちょっとしたミスがきっかけとなり、ヘルタが攻撃に転じた結果でちょっとショック。ノイヴィル選手自身、彼は猫背の独特のフォームで、相手との1対1に向かうのだが、その猫背がさらに深くなり、なんだか悲しそう。ちょうど前半は私が最前列で観戦していたメインスタンド側のライン際を行ったり来たり。彼が必死に攻撃参加するラインのすぐ横には、ものすごい形相で全身を使って指示を送る熱血漢ダウム監督が。この監督、ほんとに一挙手一投足が面白く(もちろん彼は真剣だが)、指示を送る監督を観ているだけで楽しめるくらいだ。
Photograph by St. Marco Kabayama
ゼ・ロベルトの「ゆりかご」ゴールで逆転

  Photograph by St. Marco Kabayama
リンクの追加点、それに乗じて
ゼ・ロベルトが「ゆりかご」の上に!
 さて、レバークーゼンは、この時点で勝ち点41で2位。勝ち点46で首位を走るバイエルン・ミュンヘンとは勝ち点5差がついており、このホームゲームはぜひとも勝ち取る必要があった。さらに、この第22節、優勝争いを演じるバイエルンは、ホームで格下のフランクフルトと対戦。さすがにフランクフルトに負けることは期待しにくく、そんなわけで、とりあえず勝って、勝ち点5差をキープする必要があった。先制点をたたき込まれて、困っている場合ではなかった。
 というわけで、わずか4分後の前半13分。レバークーゼンのエースであり、クラブでの活躍が認められドイツ代表のFWとしても選ばれようになったキルステンが、同点ゴールをたたき込む。さすが、キャプテン、気合いは入りまくりのガッツポーズの後、祝福する選手とともに中央へとダッシュ。これで1-1。
 さらに、24分には、エメルソンとともにレバークーゼンで活躍するブラジル人選手、ゼ・ロベルトが逆転のゴール。スタジアムは熱狂の渦に包まれる。というのも、このゼ・ロベルトのゴールは、生まれたばかりの赤ん坊に捧げる「ゆりかご」ゴール!これを期待してなのか、前ページで紹介したクラブ会報誌では、ゼ・ロベルトのインタビュー記事があり、奥さんとの仲むつまじいツーショットの写真などが掲載されていた。
 万年2位の汚名を返上すべく、必死に常勝バイエルンを追いかけるレバークーゼンには、ここまで前シーズンに比べて成績も芳しくなかったヘルタ・ベルリンを上回る勢いが感じられた。ゼ・ロベルトの逆転ゴールからわずか数分後、今度は、リンクが追加点をたたき込む。そして、ゴールを決めたリンクは、なんとゼ・ロベルトを抱きかかえて、彼を「ゆりかご」!ファンは拍手喝采で盛り上がる。これで3-1。実に大味な試合が展開されていき、前半終了。

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[パノラマ写真] メインスタンド中央最前列からの眺め

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ハーフタイムにインタビューを受けるダウム氏

 あり氏によると、負けているときはもっと面白いという熱血漢のダウム監督であったが、後半開始が近づきピッチへと戻ってくると、なんと試合を生中継しているテレビ局から生インタビューを受けていた。後半が開始されてもしばらく続いたこのテレビ向けのインタビュー。まだ試合中というのに。
 前半を3-1と折り返し、後半ヘルタが1点返せば、まだ面白かったのだが、レバークーゼンが攻守ともに優れていて、ヘルタにゴールが入る気配なし。試合は膠着状態が続いた。というわけで、レバークーゼンの良いところばかりが目立つ試合ではあったが、ヘルタ・ベルリンにも魅力は多く、その一つが若きドイツのホープ、セバスティアン・ダイスラーだろう。やはり、スタジアムの観客の多くは、レバークーゼンサポとはいえ、この将来のドイツを担う若手については注目しているようで、彼がボールを持つと、応援のトーンが若干下がり、彼にあつい視線が注がれていた。

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セバスティアン・ダイスラー(左)、ダウム監督(中央)、アリ・ダエイ(右)

拡大表示可能  Photograph by St. Marco Kabayama
アジアの大砲、アリ・ダエイ投入!(60分)

 後半が始まっても、打開策の見あたらないヘルタ・ベルリンは、後半もまだ残り30分ある段階で、スーパーサブを投入することに。そう、アジアの大砲、アリ・ダエイの登場である。かの日本ではすっかり有名なダエイ選手は、1999-2000シーズン、バイエルンからこのヘルタ・ベルリンに移籍してきたのだ。
 ワールドカップのアジア第3代表決定戦、あのジョホールバルにおいて、日本から同点のヘディングゴールをたたき込んだ「高さ」は、交代を待ちメインスタンド側中央のサイドライン付近で、まさに私たちのすぐ前で立っている時に感じられた。実に背が高く見える選手である。実際に背が高いのは事実だが、それ以上に姿勢もよく、安定感が感じられる。さらに、これでいて足技も得意で、華麗なシュートも放つダエイ。まさにアジアを代表するストライカーである。

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ゲームを組み立て直すパオロ・リンク(左)、期待の若手ダイスラー(右)

Photograph by St. Marco Kabayama  Photograph by St. Marco Kabayama
ファールでプレー中断。ダウム監督の指示が入る。(左)
キルステンからホフマンに交代(63分)(右)

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ノイヴィル交代、お疲れ様(75分)

 そのダエイも、結局不発。一方のレバークーゼンは、ダエイ交代の直後、疲れの見えたFWのキルステンを下げて、ホフマンを投入。さらに、3日前のオランダ代表戦にも出場していて疲労がたまっていることを考慮してか、それともこの日はあまり調子が良くなかったことが原因か、75分でノヴィユ選手を下げる。試合後に、ノイヴィル選手のサインをもらえるかもと期待していた私としては、途中交代ということでロッカールームへとノヴィユ選手が引き上げていくのが、ちょっと残念。しかし、拍手で彼の活躍を讃える。
 というわけで、最初の30分で試合が決まってしまい、後は膠着状態で試合終了。結果、3-1。一方、ミュンヘンではバイエルンも余裕でフランクフルトを下したという情報が。分かり切っていたこととはいえ、サポーターがっくり。とりあえず、勝ち点差5をキープ。これでレバークーゼンは勝ち点が44となり、勝ち点49で首位をいくバイエルンを引き続き追走する形となった。

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夜のケルン中央駅

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ミラノへ向かう夜行列車

 さて試合後は、あり氏の車でケルンまで送ってもらい、夕食をともにした。食事の時はいつも言葉の壁を感じるのだが、あり氏のおかげで、この日はその問題もナシ。本当にお世話になり、感謝感激。
 夕食後、あり氏にあらためて御礼を言い、お別れして私たちは荷物を置いていたホテルへ。ホテルで荷物を取り、ホテルを後にして駅へ。まだ夜行列車の出発まで時間があったため、小さな三脚にコンパクトカメラを取り付け、夜のケルン中央駅構内の撮影にトライしたりして時間をつぶす。やがて、ケルン発ミラノ行きの夜行列車がホームに。自分たちの予約していた2等寝台の部屋に入る。
 クシェットではなく2等寝室にしたため、値段は安ホテル一泊分くらいになり、けっして夜行列車のおかげで宿泊費が安くすんだとは言えないが、ちゃんとカギのついた2人部屋で盗難の心配も少なく、またひじょうに快適な部屋であったため満足。いよいよイタリア入りということで、シュリースハイムでもらったワインをあけることに。つまみが欲しいということで、軽食のソーセージを注文。やがて係りの車掌さんが、届けてくれる。その場での現金払い。ワインを飲み、それを食べ終えて、時計が12時をまわってから、私は2段ベッドの上段で就寝。

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