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2000年欧州蹴球観戦紀行   欧州蹴球観戦紀行トップページへ戻る

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   2000年02月24日(木)午前 アーネムへ、「ヘルレドーム」見学

可動式ピッチスタジアム、ヘルレドーム見学

 オランダ代表対ドイツ代表の熱戦から一夜が明けた。この日も午前中からスタジアム見学の待ち合わせがあり、寝坊はできない。しっかりと目覚まし時計で起床し、ホテルの朝食ルームで朝食をとった後、ヘルレドームのあるアーネムという町へ行くために中央駅へと向かった。この日の予定は、残る2つのスタジアム見学。すなわち、午前中にヘルレドーム(アーネム)、午後にアムステルダム・アレナを訪ねる予定だった。私にとっては午後のアレナは通算3回目の訪問で、2日前から毎日通っていることになるが、この日はスタジアムツアーにちゃんと参加しての見学ということで楽しみであった。
 ホテルから5分ほどで中央駅に着いた私たちは、まずキオスクで新聞チェック。昨日の熱戦がどのように報じられているのかを確認。その後、アーネム方面へと向かう列車のホームへ。アイントホーフェンへ行った2日前同様、朝のラッシュ時ということで、けっこう混んでいた。

拡大表示可能 オランダの日刊紙「Spits」

  オランダ代表とドイツ代表の熱戦から一夜明けたこの日の朝、町で売られている新聞には、オランダの勝利が一面トップで報じられていた。

  列車の中では、この「Spits」と「Metro」という2種類の新聞(どちらも日本の「夕刊フジ」「日刊ゲンダイ」サイズ)をよく見かけたが、そこでも左のようにゼンデンの写真とともに大きく報じられていた。この両方の新聞は、やたらと列車内に放置されていて、それを回し読みしている人が多い。

  ただ、「Spits」の場合、スポーツ面がこのトップとその裏側の2面しかないとはいえ、このトップの記事だけだったのはちょっと残念。したがって、写真も一枚だけだし、フォーメーション図やスタメンリストなどはナシ。

 目的地のアーネムは、アムステルダムから列車で1時間ちょっとのところにある。この町は、近郊にある世界的に有名なクレーラー・ミュラー美術館へ行くバスの発着地であり、また緑の多い町としてこの町自体、比較的有名である。私自身、ちょうど2年半前に、上記美術館見学を目的にこの地を訪れたことがある。そして、このアーネムを本拠地とするフィテッセというチームのホームスタジアムが、ヘルレドーム。EURO2000では予選リーグのみの会場であるが、そのユニークなシステム故に注目されているスタジアムである。というのも、開閉式のドームスタジアムであるだけでなく、外で育てた芝をドーム内で使用するという可動式ピッチを持ち合わせているのだ。芝の管理が難しく大きな問題となっているアレナに対して、ピッチを可動式にすることでこの問題を見事にクリアしたヘルレドーム。近未来的なスタジアムである。
 昨日列車のトラブルでロッテルダムへ行くのに大幅に遅刻してしまった私たち。今日は余裕を持っていこうということで、かなり余裕をもってアーネムの駅へ到着。駅前のターミナルで、スタジアムへと向かうトラムを探すと、なんと乗るべきトラムの前にはすでに「EURO2000」のロゴが。よほどこの町はEURO2000を心待ちにしているのか。予定をはるかに裏切り、トラムに乗ってからあっという間にスタジアム前に到着。まだかなりの時間があった。しかし、スタジアムの周辺には見るべきものはなく、また天気もこの日の午前中はオランダ特有のドンヨリした曇りに中途半端な雨。というわけで、予定よりも早くクラブオフィスの受付を訪ね、事情を説明。受付嬢に案内されて、受付フロアの端にあるソファでコーヒーを飲みながら、担当者との待ち合わせ時間まで待っていることにした。
 やがて、時間になると、担当者とおぼしき広報の女性が登場。手には、実にかわいらしい子供用のプラスチックでできたアタッシュケースを2つ抱えていた。「おみやげ」かなとちょっと期待しつつ、まずは握手してご挨拶。それから、エレベーターで上にあがって、プレスルームへと通される。そこで、まずスタジアムやフィテッセというクラブについての基本的な説明を受け、詳しい内容については、こちらに資料があるのでご覧になっていただきたいと言われて、手に持っていたアタッシュケースが渡された。そこには、なんと「メディアガイド」と書かれていて、中には、クラブの詳細、登録選手の詳しいプロフィールが示されたリスト(代理人向け?)、ファン向けの会報誌、公式グッズの紹介、クラブやスタジアムについて紹介しているビデオ、著作権フリーの写真素材(下に掲載)などが入っていて、かなりびっくり。もちろん、このスタジアム見学は、一般向けではなく、事前に私が電子メールで目的(「Forum de EURO2000」での日本からのEURO2000観戦者向けのスタジアム紹介)などを伝えてお願いし許可を得たものだった。

拡大表示可能 拡大表示可能
フィテッセ広報提供の版権フリー写真素材

 その後、プレスルームでは、アタッシュケースにも入っていた広報用ビデオを鑑賞することに。外国メディア向けに英語によるナレーションによるもの。このVTRの一部は、セルジオ越後が静岡テレビ製作でフジテレビ系の番組として放送された「オランダサッカー紀行」の中でも、登場していた。そのシーンとは、このスタジアムの一番の売りである移動式ピッチが移動するシーン。

Photograph by Satoshi  拡大表示可能
プレスルームで広報VTRを鑑賞(左)、プレスルーム全景(右)

 もともとそれほど大きなクラブでなかったフィテッセは、このスタジアムの他、ユースチームの充実化など、近年かなりの投資を行い、その結果としてチームは急速に成長、数多くのファンをスタジアムへ集めるという好循環をもたらした。現代的な「町とクラブとフットボール」を模索し、それを実現したクラブといえよう。三強(アヤックス、フェイノールト、PSV)の争いといわれるオランダリーグにおいて、フィテッセはヴィレムUなどとともに三強の図式を崩す有力候補と目されている。そうしたことも、VTRの中で紹介されていた。しかし、たまたま私が訪ねた時期は、その乱れた会計が問題になっていて、クラブの成功はまったくのでたらめなどといった記事が日本でも拝見された。

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[パノラマ写真] メインスタンド最前列から

 プレスルームを後にした私たちは、残念ながら選手のロッカールームはカギがかかっていたため見学を断念し、スタジアムのメインスタンドに。この日、スタジアムの状況は、天気がそれほど良くないため屋根は閉まっており、土日の音楽イベントの準備のため、ピッチは外に移動しており、中ではイベントの準備が急ピッチで進んでいる状態。このスタジアムは、アレナやデカイプとは違って、いわゆるマッチ箱型で、四隅は柱になっていて、座席は、両ゴール裏とメイン・バックスタンドの4つに見事に分かれている。

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音楽イベントの準備が急ピッチで進行中のスタジアム内部

Photograph by Satoshi  Photograph by Satoshi
プレス用シート(左)、VIPルームからの眺め(右)

 続いて、またエレベーターで上にあがってVIPルームを案内してもらった。VIPルームは、試合を窓越しに観ながら食事などができる広いフロアで、窓の外すなわちスタジアムのメインスタンド側上部は、ロイヤルボックスになっている。そのロイヤルボックスの下には、いわゆる記者席が用意されていた。この日も、VIPルームを利用して、ちょっとした昼食会が行われていた。それは、このスタジアムが単なるサッカースタジアムではなく、多目的スタジアムとして、ビジネスなどの様々な用途で利用できることを示す例の一つであった。
 以上で、見学ツアーは終了。担当の女性に御礼を言うと、私たちはクラブオフィスを後にした。それから、外に出ているピッチを見に行くことに。この日は、前述のように音楽イベントのためピッチは外に出されていた。というか芝の育成のために試合がない時は、極力外に出されて、外で芝を育てているようだ。このピッチ出し入れにはなんと7時間もの時間を要するとのこと。一日がかりの作業のようである。

Photograph by Satoshi 拡大表示可能 拡大表示可能
可動式ピッチの出入口(左)、外に出されたピッチとスタジアム(中央)、ピッチを動かす機械(右)

拡大表示可能  Photograph by Satoshi
メインスタンド側のクラブオフィス入口(左)、スタジアム横のマック(右)

 というわけで、外に出た芝もきちんと見学して、ヘルレドームの見学が無事終了。私たちは、駅へ向かうトラムに乗り、そしてアーネム駅から列車でアムステルダム・アレナへと向かうことにした。なお、途中、私がフィルムをホテルに置いてきたことに気づき、私たちはユトレヒトの駅で途中下車。フィルムを1本購入し、ついでに昼食も買って、列車の中で食べることにした。

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