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2000年02月22日(火)午前
アイントホーフェンへ、「フィリップススタジアム」見学
フィリップススタジアム

アムステルダム→アイントホーフェン
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早朝起床。今日は9時までアイントホーフェンに行かねばならなかった。オランダ滞在中に、オランダでのEURO2000の会場となる4つのスタジアムを見学する予定だったので、この日は午前中にその一つであるアイントホーフェンのフィリップススタジアムことにしていたからだ。というわけで、ホテルの朝食時間の前に出発せねばならず、残念ながらホテルの朝食はパスして、アムスの駅へ。切符を買った後、パンと飲み物も買って列車のホームへ。
朝のラッシュの時間帯ということで、ユトレヒトを通るこの路線はけっこう混んでいる。ちょうど東海道線みたいで、4人が向かい合って座る席が並ぶ車両はラッシュには不向きで、各車両の入り口付近がやたらと混む。ユトレヒトなど近くで降りる人は、そこに群がっているのだが、私はアイントホーフェンまで行くので、座席の方へ進みなんとか席を確保。
さて、本日最初の訪問地フィリップススタジアムは、オランダリーグ3強の一角、PSVの本拠地。PSVといえば若きロナウドの所属していたチームとして有名。ここで1シーズン目にオランダリーグ得点王に輝いた彼は、その後バルセロナ、インテルと王道を歩むことになる。ロナウドだけではない。同時期には、ゼンデン、ヌマン、コクー、ヨンクなどのオランダ代表にも名を連ねる有名選手が所属していた。とりわけ、昨今代表でも大活躍中のゼンデンは、PSVのユース出身である。なお、現在のPSVの看板選手といえば、ニステルローイだろう。数少ない国内リーグで活躍するオランダ代表選手である。

スタジアムへ行く途中の青空市場

駅前にある観光案内所(左)、アイントホーフェン駅(右)
アイントホーフェンまではアムステルダムから列車で1時間半。やがてアイントホーフェン駅到着前、進行方向右側にフィリップススタジアムを発見。駅からは、車窓から確認した位置を頼りに、スタジアムへ向かう。10分くらい歩いて到着。駅から歩いてくると、「トイザラス」の店舗が入ったスタジアムのようでスタジアムではないような、周りにとけ込んだ大きな建物がある。それがフィリップススタジアムである。トイザラスに向かって右側、すなわち線路側がバックスタンド、左側がメインスタンドとなる。もう9時ちょっと前だったので、遅刻しては悪いと思い、オフィスを探すが近くにはない様子(トイザラスがある方とは反対側のメインスタンド側にある)。そこで、ストラスブールのメイヌスタジアムでやったように、開いていたゲートから勝手にスタジアムへ侵入。ストラスブール以来のスタジアム無断侵入に胸が高鳴る(笑)。そしてピッチ横に到達。なんて素晴らしきスタジアム!しばし呆然。

増設中のシート(左)、駅方向から見たスタジアム(右)
その後、近くにいた掃除のおじちゃんに身振り手振りで尋ねる。英語は通じず。私は、スタジアム見学を申し込んだ際にもらった返事のFAXをおじさんに見せると、「この女性に会いたいのか」といったようなことをオランダ語で言っている様子。というわけで、「この人と約束していて、会いたい」と英語で返答。わざわざクラブオフィスまで案内してもらう。クラブオフィスでは、メールや国際電話で何度かやりとりしていたイヴァンさんが待っていた。そのイヴァンさんとご挨拶。温かいコーヒーを頂き、しばし談笑した後、スタジアムを案内してもらう。自分は、EURO2000の会場として、このスタジアムを見に来たわけで、PSVについては、ロナウドがいた頃の話や、今ニステルローイ中心に優勝目指してがんばっていることくらいしかしらず、前節の結果など知らなかったわけで、ちょっと予習不足を感じる。というわけで、おばさんのPSVに関する話に必死についていこうとする。ただ、ひじょうに聞き取りやすい英語で、表現も豊かだったことは幸いだった。
※マンチェスター・ユナイテッドのエースとなったルート・ファン・ニステルローイは、この2000年時点ではPSVアイントホーフェンでリーグ得点王となる活躍を見せ、クラブの顔ともいうべき存在だった。そしてオランダ代表としてEURO2000出場も期待されたが、ケガに泣かされてしまいマンチェスター・ユナイテッドとの契約も一度は白紙になった。しかし、2001年にとうとう念願のマンチェスター・ユナイテッド入団が決まり、その後はクラブシーンそして代表でもオランダを代表するエースストライカーとして活躍。
イヴァンさんという女性は、いろいろな場所で、ここは一般向けの空間でこっちはVIP用と、両者の空間がきちんと分けられていることを説明してくれた。まず彼女に案内されたのは、メインスタンドのVIP向けの空間であった。

VIPルーム内と、VIPルームからの眺め

VIPルームにあるトロフィーの数々(左)
PSVファンの寄せ書きによる応援ボード(右)
上の4枚の写真は、すべてメインスタンド側の建物にあるVIP向けスペースで撮影したもの。ガラス張りで立派なソファが並ぶ観覧席は、それぞれのスポンサー企業ごとにブースが分けられていて、各企業のお偉いさんが自由に使えるようになっている。EURO2000の場合、この部分は大会スポンサーやUEFA関係者が利用することになるのだと思うが、イヴァンさんにはまったく無関係のことのようだ。
一方、次に案内された一般観戦者向けの施設についてだが、こちらも比較的充実した造りになっている。ハーフタイム時に軽食をとることのできるカフェバーのスペースも比較的広く造られている。なお右下の写真はテレビやラジオの中継ブースであるが、このちょうど左側には、警察の詰め所があり、モニターと肉眼で、ケンカなどのトラブルが発生していないかチェックできる。イヴァンさん曰く、「フェイノールトやアヤックスに比べれば、トラブルは少ないかもしれないが、やっぱり1試合に何件かは起こるときもあり、その都度対応」とのこと。もちろん、一度捕まるとクラブカードを剥奪され、以後スタジアムへの立ち入りができなくなるのは、オランダの他のスタジアムと同様。

一般観戦者向けカフェバー(左)、中継用ブース(右)

[パノラマ写真] メインスタンド2階からの眺め
メインスタンド側の施設には、クラブ関係の会議室などもあり、廊下には歴代の監督の写真が貼られていたりと、名門クラブの重々しい雰囲気を感じる。もっともこの部分には、ふつうに観戦に来た人は入れないのだが、ガイドツアーを頼めば案内してくれるかもしれない。もっとも試合のある日は不可能だが。プレスルームもここにあり、テレビでお馴染みのスポンサー名がたくさん書かれたボードが置かれている。もちろん、イヴァンさんに頼み、監督気分の記念写真も撮ってもらう(笑)。また、選手が試合前に家族の方々と過ごせるようなスペースもあり、ドリンクや軽食を楽しめるようになっていた。

クラブオフィスにあるPSVプレート(左)、プレスルームの記者会見用シート(右)
いわゆるプレイヤーズトンネルはメインスタンドの1階からピッチに伸びるようになっている。そして、そのトンネルの先からの眺めが以下の写真。選手はこんな感じで観客の歓声を浴びながら、ピッチへと登場するわけだ。私はグランドレベルまで下りて、そこでスタジアム全体の案内を受ける。このフィリップススタジアム、世界的にも有名な電機メーカーであるフィリップスの資本故か、元祖「電熱ヒーティングシステム」のあるスタジアムとして有名である(現在では、幾つかのスタジアムでもこのシステムが採用されている。例えば、レバークーゼンの「バイ・アレナ」)。観客席の屋根には電熱ヒーターが取りつけられており、冬のサッカー観戦では寒さをしのげる仕組みになっているわけだ。

ピッチレベルからのスタジアムの眺め
最後に、最も印象的だったロッカールームのお話。ホームとアウェーでは全く待遇が異なるのである。アウェーチーム用は狭く、シャワーやトイレの数も少ない、貧相な造りなのに、ホームチーム用は、ジャグジー付きの豪華な造り。イヴァンさん曰く、「これは私たちの手によるちょっとした心理作戦よ!」。いったい、このロッカールーム。EURO2000の時は不公平にならないのだろうか。そして、ホーム用ロッカールームには、各選手のネームプレートが付けられている。さていったい、ニステルローイのロッカーは誰が使うのだろうか。ビエリか、フィーゴか、ベッカムか。

ホームチーム(PSV)用ロッカールーム(左)
PSVの若きエース、ニステルローイのロッカー(右)

豪華なジャグジーとマッサージ台
ロッカールーム見学を終え、クラブの受付があるフロアへ戻ると、そこで見学ツアーは終了。イヴァンさんに御礼を言い、握手。ホームでの試合があるごとに発行されるファン向けのミニ雑誌兼マッチデープログラムである「PSV
FLITS」(以下にスキャンして掲載しているのは、PSV対フィテッセの時発行されたもの)を一つと、PSVのオフィシャル応援ソングCDなどをおみやげとして頂く。いただいたCDには、カラオケヴァージョンなるものも入っているのだが、近年日本では「Instrumental」などとシャレて表現するこのカラオケヴァージョンが、なんと「Karaoke
versie」という実にストレートで間抜けな曲名だったのには笑えた。
クラブのメインオフィスを後にした私は、スタジアムに隣接する別の建物にあるスポーツグッズショップを訪ねた。実は、この店は、アイントホーフェンへと向かう車窓からスタジアムとともに見えたもので、帰りがけに寄ってみようと思っていたのだ。訪ねたスポーツショップの1階は、世界中のサッカーチームのユニなどのグッズを扱ったフロアとなっており、もちろんPSVのコーナーもちゃんと用意されていた。しかし、イタリアセリエAのグッズなども充実しており、そちらもついチェックしてしまった。PSVのコーナーでは、PSVが初優勝した時の記念写真をおさめたポストカードが、「ご自由にお取り下さい」状態だったので、おみやげに数枚頂いた。セピアカラーに処理された古き良き写真だった。この他、店内には、オランダ代表のほとんどの選手のサインが書かれた代表ユニなどが飾られたりして、見ているだけでもけっこう面白かった。店員さんの応対も親切でよかった。
というわけで、以上で「EURO2000オランダ4会場見学」その1となるアイントホーフェンのフィリップススタジアム見学はこれにて終了。私は、駅へと戻った。この後、午後はアムステルダム・アレナに行く予定で、予定していた列車が出発するまで、まだ時間があったので、駅前の観光案内所も訪ねてみた(観光案内所の建物については上の方の写真参照)。そこでは、観光案内関係のパンフを配布しているほか、おみやげの販売も行っていた。中には、日本語のオランダ案内もあり、きれいなカラー写真集のようになっている日本語案内があり、これは素敵だと思い、2冊ほど頂くことにしてカバンへとしまい、観光案内所を出た。その2冊の本の裏側に値札がついていたことに気づいたのはホテルへ戻ってからだった...(アイントホーフェン観光案内所さん、ごめんなさい、でも楽しく拝見しております)。
さて、駅で切符を購入し、サンドイッチと飲み物を昼食のために買った私は、次なる目的地であるアムステルダム・アレナへと向かった。
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